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北京オリンピックが 2008年8月8日午後8時8分に開会した。
祥雲模様の巨大聖火台へ聖火が点火されるまで 3時間半余。
1万5千人もの演技者、12万発の打ち上げ花火、LED/レーザー光線の大洪水。
盛大なファッションショー(失礼)をも超える、204カ国・地域選手団の入場行進。
9万人の大観衆・・・数日前にリハーサルをしていた!観衆。
いきさつがあったにせよ、商業主義的プロデュースを排し、自国自前の映画監督が綜合演出した開会式パフォーマンスを、テレビの前でつきあった。
はじめ ワクワク、中 カオス、終には クールに。
複雑な、奥深い後味を残してくれた。
光と のべ1万5千人のマスゲームは見事だった。
5千人規模の現役軍人が、担当する国威高揚アトラクション。
13億人の規律、団結、「一つの世界、一つの夢」というスローガンに、隣国のアリラン祭りが重なる思い。
「一人の小さなミスが 全体の演技をすべて台無しにする」。
そうしないためにどれほどの時間と どれほど厳しい演技訓練・集団教育がなされてきたのだろうか、と気が逸れる。
この国の電視台テレビ視聴率:五輪開会式は98%だったとか。
多民族国家ゆえ、北京語のほか国内4つの方言でもLIVE放送された。
あのお堅い人民日報の情報サイト:人民網チャイナネットの電子掲示板への書き込みにも、こんな趣旨の書き込みがあったそうだ・・:
「血肉を持った、生身の人の姿が、結局はよく見えなかった・・。」
国家体育場・鳥の巣の周囲ン平方kmの非武装?立ち入り禁止地帯は静寂・音無し時空間。 地対空ミサイル配備で息を殺しての待機・張り詰めた緊張感。
北京国際空港の長時間にわたる離発着停止と飛行禁止空域。
北京市気象当局は、開会4時間前から7時間にわたり、会場はるか離れた先一帯21箇所から合計1100発のロケット弾を発射し続けた。
鳥の巣に近づく雨雲を人工降雨させて、開会式会場周辺には一滴の雨も降らせなかった!
人工降雨地帯となった河北省北部では時間当たり雨量が100㍉~25㍉の集中豪雨に見舞われた、という。
「お天気のせい」にしてしまわない、この国の強さを思い知らされた。
愛・地球博で、損か得か・勝ち負けかを競うのではなく、環境共生、共存共栄を、と ついこの間学んだところ。
音楽やスポーツ競技を通して、地球上の人類が一つになり、無益な戦争・生殺与奪を排して、共存共生を実現するキッカケになって欲しい。
北京オリンピックのスローガンは”地球は一つ、人類は皆兄弟”でもある。
「アスリートの皆さん。このオリンピック大会は、あなたたちのものです。どうか、楽しんで競技に臨んでください。」・・これがIOC会長の開会式の祝辞。
【写真】いずれもNHK-TVから撮影。
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