この冬初めて 降りしきる雪の日となった。
雪やこんこ 霰やこんこ
降っては降っては ずんずんつもる
山も野原も 綿帽子かぶり
枯れ木残らず 花が咲く
・・・・
降っても降っても まだ降りやまぬ
・・・・ (文部省唱歌)
ご近所の一本杉ならぬ、孤高のケヤキも、すっかり雪化粧。
夏の日 寄らば大樹の陰。大きな木陰を恵んでくれるのとは、おもむきのちがう たたずまい。
かって何十年か前までは、周りには10数本もの 仲間の高木と竹やぶであったそうな。いまはひとり凛として 電柱電線さえも下にして、渡り鳥やカラス 土鳩に、にぎやかな小鳥たちの止まり木。
雪が止み、晴れ上がった夕暮れどき、あらためてその存在感に打たれる。
大地にふんばり、なにを思い、なにを考えているのだろうか。
その夜、ご近所の 気のおけない お仲間衆との 呑み会でのおしゃべり。
新進気鋭のHA君 いわく、・・わたしの今の心境は、
「井戸の中の蛙kawazu 大海を知らず。
されど、井の深さ、空の青さを知る」と。
うーん・・、古来より 青は方角では東、季節では春を表わす色とされるが・・。
「青は藍より出でて藍より青し」の気概の武士か・・。
がんばれ!HA君。
呑み会 また 愉しきことよ。