アーカイブ: 2008年1月29日

小弓の庄・開館8周年記念      講演会&薩摩琵琶の演奏会

パーマリンク 2008/01/29 17:56:16 著者: モリゾー
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 平成20(2008)年1月27日(日曜日)、「小弓の庄」開館8周年記念事業で、記念講演会と薩摩琵琶の演奏会が「小弓の庄」(犬山市羽黒 古市場53-1)(0568-68-3767)で にぎやかに開催された。
 気温は冷え込んだが 青空澄み渡り、築100年とは思えない凛々しさで迎えてくれる。

 小弓の庄企画運営委員会森川委員長の主催者ごあいさつ、田中志典犬山市長の祝辞で はじまった。

 第一部・記念講演会は「今、昭和が熱い 昭和日常博物館の試み」の演題で、講師は北名古屋市の歴史民俗資料館の学芸員・市橋芳則さん。

 昭和30年代の路地裏の日常生活、キャラメル、夕餉のごはんの話、 暮らしの道具や「白もの家庭電化製品」「三種の神器」の普及ぶりなど なつかしい、たのしい話がいっぱい。
 思い当たることやら、はじめて知る暮らし方に、時を忘れて聴き入る。

 余談めくが講師の市橋さんはご当地犬山羽黒で育った方で、同級生、ご近所の方も三々五々。我が事そのものの昭和の情景に「熱い昭和」が目の前に再現された。

 第二部・薩摩琵琶の演奏は、NPO日本音楽集団・正会員の細川華鶴子さん。琵琶は薩摩琵琶で、平家物語の古典曲や わかりやすい現代曲の謡いと、軽妙なトークに盛り上がった。
 会場満席。立見席もいっぱいの聴衆一同、感動一色。

 開館8周年のおもてなしには、昔なつかしの「すいとん」のふるまい。
 地域の婦人会のみなさんの仕込みで あつあつのすいとんに なつかしの歯ごたえを味わい、おかわりも次々と声が出て好評だ。あの大鍋いっぱいが たちまち 平らげられていった。

 明治40年代に建築された旧「加茂郡銀行羽黒支店」が、平成11年(1999)に犬山羽黒は堀田町内に移築復原され、羽黒のまちづくり拠点施設「小弓の庄」。
 名鉄小牧線(名古屋市地下鉄・上飯田線)羽黒駅前に、地域の一員としてすっかり なじみ、愛されている。

 藤原氏領の荘園で「小弓庄」と呼ばれたというご当地。
 室町時代には「尾張国小弓庄犬山領家職」との表わされた、おいしい米どころ犬山羽黒。
 五条川(さらには木曽川の伏流水)の水の恵みをたっぷりいただいている里山、里地の地・・犬山羽黒。

 戦国時代、尾張国を治めた織田信長が先ず居城とした「清洲城」にも水を供給する五条川に そば近い「小弓の庄」。
 ”地域の宝もの・子ども達”が毎日通う五条川小弓橋から、サクラ並木越しに お山「尾張冨士」を望めば、地下鉄電車が視界を横切る。

 小寒い中にも おだやかに、なつかしい あの頃の講話、耳元に残る琵琶の響きを かみしめながらの一日となった。
 ありがとう、おかげさまで、今日も元気だ。
 ありがとう、「小弓の庄」。

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地域HP犬山羽黒「ブログ塾」塾生記。晴耕雨読に暮らす。 野良仕事こそ、cultivate耕やす文化(culture)という。

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