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台風12号につづく、台風15号接近。
秋雨前線を刺激して時間当たり数十ミリの驟雨が断続する。
朝早く、市役所農地治水課から緊急電話連絡。
現場へ直行し、配水堰のゲートを開放して水位を下げてくれ!と。
45年ほど前、伊勢湾台風のあと県土地開発公社が造成し分譲した住宅団地(700戸規模)。
美味しいおコメの採れる水田地帯のど真ん中に造られた。
団地内には農業用水路が縦横に確保されて周囲の水田に灌水する。
団地の住民はの業従事者は無い。
日ごろはヒトと犬の、水辺の散歩道。
そして建物・駐車場の雨水の排水路とされている。
現場は団地のはずれ。
その下流に当たる水田地帯へ配水する用水路のゲート。
大雨もさることながら、トラブルの元は、生活ゴミがゲートを目詰まりさせていたこと。
レジ袋に詰めたゴミや、剪定枝、ダンボール切れ端など。
「市がきめ細かい防水管理をしてないから、用水路が氾濫しそうだ。すぐ何とかしろ!」との苦情で ことは始まった・・。
農業者・用水管理者から見ると、いささか複雑な思い。
いま 明治村が おもしろい。
昭和43年3月開村した博物館明治村。
ながらく文化財・文化的価値の「建物」保存の流れだった。
テーマパークが青息吐息の時代に苦戦する中で、
明治村も来場客数の激減と、メセナとしてきた名古屋鉄道の経営苦境で、苦しい運営をしてきた。
この5年来、”大転換”した。
文化財保存から、文化財と触れる、遊ぶ、愉しむへ。
開村当初の観光バス団体客様向け食堂を一か所持っていた。
食べ歩きお断り。 文化財の中での飲食お断りの時代。
いま、”大転換”した。
食べ歩きもどうぞへ。物販と飲食の屋台を大幅に増やした。
建物も70近くになった今、村内に10か所以上に飲食店コーナーを設けた。
牛鍋屋、洋食屋、ホットドッグ屋、カレーパン屋、茶房、コロッケ屋、カフェ軽食屋、うどん屋、ホテル喫茶室、そしてショットバー。
そう、アルコールお断りから、アルコール販売、屋台食べもの屋を大幅にふやした。
建物すべてを訪ね歩けば、4時間半は優にかかるいま、
滞在型のテーマパークへ方向転換した。
これが、当たっている。
明治村は、喫茶・軽食に限らず、食事も取りながらゆっくり時を過ごすテーマパークへ変身に成功してきた。
いま 明治村が おもしろい。
このごろ 博物館明治村へ よく足を運ぶ。
ここ5年前くらいと比べても、
いつ行っても 何かをやっている。
いつ行っても 何かしら新しい建物が増え、新しい展示・催事をやっている。
この夏の驚きは、着物・ゆかた姿の来場者女性が多かった。
「ゆかた姿の女性は 入場無料です」キャンペーンの勝利。
このアイデア・戦術はたいへん好評だった。
名鉄犬山駅前の明治村直行バス停に限らず、電車の中でもよく見かけたそうな。
クルマで御来場のお客さまも大抵は男性がエスコートしていたり。
ゆかた姿の女性がわんさかと居れば、男性客も増える。
珍しくなってしまった、つい100年前の建物をみる、から、
建物を外から眺めるだけでなく、中を全面公開し、家具調度品にも触る、座るなど、建物の中での明治を体感してもらう方針へ転換した。
建物の中の空間で、明治の暮らし、遊び、歴史、風俗などを常設展示する。
”学芸員”として、名鉄グループ社員をキャリアローテーションの一環として転勤・配置し、解説員・案内人・顧客サービス研修として経験させる。
市内近郷に限らず、建物ガイド・設備機器解説ガイドのボランテイアを数十人以上を公募確保し、来館者をもてなす。
なにか いつも愉しい場所になっている。
仕事先は 駅前とは程遠く、路線バスも通らない工場、事業所が多いため、日ごろはもっぱら自分の車で走り回っている。
久しぶりに お客さまと駅で落ち合い、電車で出かけた。
切符を買って改札へあわてたのは、自分だけで迷惑をかける。
思い切って、電磁記録乗車券磁気カード(manaca)を買うことに。
手続きは簡単だったが、無人駅では販売していなかった。
改札通過は手軽で便利この上ない。結構なことだ。
だがドイツ地下鉄のように改札機自体が無いほどに、利用者が乗車賃をキチンと支払う国にはまだ程遠いかな。
(地下鉄区間が ほぼ同一料金のドイツ中核都市の場合)。
久しぶりで ローカルの電車に乗った。
平日の朝 8時40分・・。
ラッシュアワー過ぎで、車内は空席ばかり。
座席数乗車率で25~30%か。
ラッシュも昼間も4両編成。2両で充分。
弱だとしても冷房が効いている。この季節窓を開けたら・・。
明るい日差しの中、車内照明はフル点灯。
なんで照明を消すか、間引きしないのか?
電鉄会社は言うだろうな・・
「電力会社とは定格定量需要家契約で、車内エアコン、車内照明灯のこまめな省電力努力は実効少なく大差が無い・・」とか。
車輌基地の敷地コストよりも、車輌数編成替え運用コストよりも、線路の上を走らせていたほうが安上がりです・・とか。
コストダウンで利益を確保することには熱心な経営者陣だろうな。
コストダウンで早朝から深夜まで電車に乗れる利便とか、
電車賃の値下げで利用者を増やすことで「利益額」も確保させてもらうことが、沿線住民が増え、利用者増につながる法則を実現してもらいたいなあ。
京阪神や武蔵野の経済圏では、この50~80年地道に、理念として実現して来ているのに・・。
一車輌あたり百を超える広告マスに、せいぜい25~30枚の広告。
それも半分は電鉄会社と自社グループ企業の広告。
明るすぎる照明、肌が冷えすぎるほどの冷風。
うるさすぎる吊り広告。 ガラガラの座席。
百年ヴィジョンを見据えた経営信念は、垣間見ることもできないなあ。