鈴木大拙・「禅の大家」のことばのいくつかに出合った。
** 東洋思想の根底には「母的なもの」がある。
禅宗の考え方=「対立する概念の一体化」を進めてゆくと、「煩悩即菩提」という大乗仏教の究極に到達する。
何か、農耕定住生活を送る大地の恵みの地に、争うことなく たがいの群れとの距離を保って(縄張りを得て)生きていける山河・草木、陽光・雨風の大地・風土に恵まれたことへの、感謝と祈りのさまが見通せてくる。
** キリスト教は「父」の宗教、仏教は「母」の宗教である。
** キリスト教は「罪」というが、
仏教では(その概念が無く)仏の「慈悲」で許されてしまう。
貞観大地震、東日本大地震の洗礼をくぐる今日に、
** 「他人の心を知ってどうしようというのか?
大切なのは 自分の心を知ることだ」
・・と、喝破する”禅者”することばは 重い。