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麦秋の候 -3-         (969)

麦秋の候 -3-         (969)

パーマリンク 2011/06/04 03:26:12 著者: hatake メール
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 きょう知立市で一面の麦畑を見かけた。
 早まった梅雨入りで、麦刈りのお天気模様が待たれる様子。

 時まさに「麦秋の候」
 このごろ、稲刈りあとに裏作で 麦を作る農家がほとんど無くなった。

 農家は農業だけでは喰って行けなくなった。
 オフィスへ、工場へ働きに出て、”お百姓”をやらなくなった。



 今から50年近く前、資源輸入・加工工業貿易立国で,
所得倍増計画路線で高度成長していく国へ。

 鉄鋼・造船・自動車・電器など工業製品の輸出促進のため、
材木・麦など穀物・オレンジなど果物・乳製品など畜産品と、
林産品・農産物の自由化(関税撤廃・引き下げ)が、国策としてバーターですすめられた。

 つまり、林業・農業を犠牲にして, 工業立国へ突っ走って行った。
(米こそは日本人の主食品として輸入量制限をしたが・・)

 おかげで所得は倍増し、人口増加と都市化・核家族化も進んだ。

 持家の国策は、樹の国・木の文化の国の人びとが、目の前の山の樹を使わずに、はるかロッキー山脈の森林地帯の外材・輸入木材を使って「木の家に住む文化生活」を愉しんでいる。



 麦を作らない”お百姓”がパンを食べ、
 スギ・ヒノキの山持ちが、外材の集成材の木造・高気密高断熱の文化住宅に住む。

 冬場に麦を作付けするなんて知らない後継ぎが、
 田んぼは、JAにマル投げで稲の田んぼを維持する時代・・・。

 ”麦秋”なぞの言葉は”死語”だな。

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