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某中核都市。 生涯学習・市民総合大学的な講座を垣間見た。
設置者は市区町村の行政で代表は首長さん。
指定管理者・運営は社会福祉法人・**市社会福祉協議会。
その講座は、美術学科、文化学科に類する学習内容もの。
学習目標は「言語・文芸・歴史などの学習を通して、人間の営みや生き方に触れ、美意識やものの見方を深めて、生活の充実をはかります。」
あるいは「美術の各領域にわたる基礎的な知識と実技の基本を通して、美術に親しみ、鑑賞力を養い、日常の生活を豊かにします。」
(この稿の対象とは異なるが、参考までに、名古屋市高年大学鯱城学園の案内パンフから引用する)
美術館・博物館・世界文化遺産・名所旧跡を巡って、絵画・彫刻・文化的建物などの紀行報告を軸にした講座が、続けられた。
講座が終わって、ひきつづき講師を囲んで茶話会が和気あいあいにすすむ。
参加者は、企業戦士でがんばり、年金受給開始年齢で退役し、悠々自適の世界に浸っている男性と、その専業主婦で熟年生活を謳歌しているふうな方々が多い。
「・・・生活の充実をはかる」「日常の生活を豊かにする」を地で行くよう。市バス地下鉄(高齢者)無料パス・割引パスの話も聞こえ、外出にも不自由しない、”元気な高齢者”。
・・舞台裏で控えていて、気になったこと。
子どもや孫の話しが出て来ない。 地域の幼児・児童・生徒・若者とのふれあい・交流の話題は出ない。
もっぱら自分自身が、本物の文化・芸術作品に出会い触れること(だけが)関心事であるようだこと。
次ぎの世代に語り伝え、見聞を広めさせ、体験交流をする方向に、なぜなっていかないのだろうか。
自分ひとりが愉しみ、燃焼し尽して行く。
これが高齢者の生涯学習の一面だとしたら、長寿して若い次世代に社会保障されていることを、なんと受け止めているのだろうか。
「ごくろうさま!」と会場から送り出されて、妙に落ち着けなかった一日。
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