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ことしも5月1日にゴーヤの苗を植え付けた。
連作障害を避けるために毎年植え付け位置を変えるのだが、狭い家庭菜園では2、3年で同じ場所に戻ってしまう。
とりわけゴーヤは養分の吸い上げが激しいので、中2年程度では連作障害が出やすい。
今年は奮発して、冬瓜を台木にした接木の苗をまかなった。
それも、沖縄産品種として挑戦する。苦味は多少きついが暑さ、日照りには強そうに思えるので。
この時期、丈が一尺余は大きな苗。台木の生命力の強さに賭けたが、植え付け後10日では まだ活着できていない。
露地植えした畑の土のペーハーが合わないのか、成長が止まり土壌に体質を合わせるのに格闘中と見ている。
植え付け後20日ぐらいでうまく活着してくれればいいが・・。
狭い畑を広く使いたいので、外周側へとゴーヤ棚をこしらえた。
日よけを作って何をやろうというのだね、といぶかしくたずねられたりしたが、七夕の頃には、藤棚もどきのゴーヤ棚になっていることを楽しみにしている。
五条川近くの道端にケヤキの成木(胸高径50cm)がある。
周りに障るものもなく 扇形にのびのびと枝を広げる。
ニレ科の落葉高木、高さ18㍍ほどもあろうか。
ソメイヨシノのサクラ並木が葉桜になるころ、
ケヤキも新芽を吹き始め、数日で若葉いっぱいになる。
葉脈、葉先のギザギザがしっかりしてくると、
ケヤキの花が びっしりと付く。
脚立を延ばして、花をのぞいた。
大木なのに 花はかわいい。 香りは感じない。
カラス、野鳩も、スズメ、モズ、ムクドリも、
この時期だけは余り止まらない。
子育てに忙しいのか、ケヤキの花には少し粘り気があるからか。
四月の後半、春の終わりの半月ほどを「春深し」というそうな。
四季それぞれに特有の「深み」を感ずる期間は、短い。
日本列島がすっぽり高気圧に包まれ、風もない。
偏西風も昼間に春の眠りか、黄砂もスギ花粉も飛ばず。
お山(尾張富士)が、今日は やけに近くに見える。
グングンと上昇して気温23℃。 重ね着をさらに脱ぐ。
春がすみが立ち昇ることもなかったのに、
日が傾くころ、幼な児が指折り数える七色の虹 出現。
出遅れて、春蒔き野菜の畝つくりに追われた日。
物見遊山の食事会に出かけて、春の御膳を愉しんだ。
入鹿池のほとりの会場。
初々しい若者たちがボートを浮かべ、青春真っ最中。
明治村、尾張富士は 春霞に眠たそう。
雑木林は、新緑をまとい、小鳥がさえずる。
山つつじが咲く、タンポポが咲く。
虫たちよ、春の眠りは心地よか・・。
春は ひと雨ごとに暖かくなってゆく。
サクラの時期が過ぎて、あたたかな南の風。
野菜も一気に育つ。
晩秋の終わりごろ、「もうそろそろ蒔いてもいい頃だよ」と促され、さっそく種蒔きしたエンドウ。
この冬も3回ほど雪に覆われた。
土寄せも 雪覆いのわらもしてやれなかった。
いそがしさにかまけて、手入れ不足・・。
わが家の畑のエンドウは、ひ弱で 春の陽がまぶしそう。
ご近所のお師匠さんの畑のエンドウは、
ふかふかと 背筋を立てて たくましい。
師走のはじめ「ことしは手回しいいね」と冷やかされた玉ねぎ。
積雪の下敷きから立ち戻る際には、弱々しくて心配した。
ポカポカ陽気で、元気に背伸びしてきた。
師匠の畑の玉ねぎも、さすがに色濃く、茎もたくましい。
エンドウも玉ねぎも 毎年一度しか作付け・収穫を体験できない。 3年やっても 実習は3回・・。
ひたすらに、見習いながらの畑仕事。
土つくり、作付け作業、肥え遣り、水遣り・・見よう見まね。
褒められるほどの作柄には なかなかならない。
「蒔かぬ種は、生えない」
”野菜づくり 足音の数だけ 良く育つ”。