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目の前の 五条川。
処暑の景色は 蒸し暑い。
尾張平野の東半分をおおう大河(一応は県管理の一級河川)であるが、ここ2~30年間は 水量が少ない。
1868年5月14日 入鹿池の破堤・大洪水。
1910年ごろまでに、新郷瀬川(人工放水路)の完成で、農業用水供用期間は配水するが、農閑期には水質浄化維持程度の通水となる。
このごろ、ハエ、フナ、センぺラなどの魚が戻ってきたのがうれしい。
春はサクラ、夏は涼風。
(よい子はここであそばない、と指導する”教育”に違和感を感ずる)
「五条川に 大っきなネズミが泳いでいたよ!」
「水に潜ったり、頭を出して泳ぐの 上手だったよ」
「カワウソだって友だちが言ってたけれど、
リスが泳いでるみたいだったよ」
五条川の最上流部のこのあたりには居ない、と思ってた。
弥富など尾張も下流部では、戦争中に軍服の防寒用毛皮取りのため「ヌートリアNutria(Coypu)(海狸鼠カイリネズミ)」が飼育されていた。
その後毛皮の価格暴落で飼育業者が廃業し、逃げ出したヌートリアが野生化している。
稲や大麦の茎や観賞用ホテイアオイの地下茎を食い荒らすので駆除に苦労してる、とも聞いていた。
・・本当かいな?と思っていたが、
きょう五条川の橋の上から その姿を発見。
そうか! 幼な児が言っていたのは、ホントだったのだ。
ウッソーと思わず否定してしまって 悪かったね、ごめん。
水辺の土手などに横穴の巣を作り、雌雄つがいで、数ヶ月ごとに5~6匹づつ子どもが増える繁殖力。
これからは時々 姿を見かけるようになるかな。
水稲の茎を食い荒らすから、特別外来生物に指定されているので、あるいは目の敵にされてしまうか・・。
幼な児が「川の中で遊びたい!」と。
田植え時を過ぎた五条川。
通年通水の水量へ抑えて配水している。
深さは10cm足らず。
溺れるほどでもないので、水遊びをしたい!と。
学校の決まりでは、五条川では遊ばない。
(家族と一緒ならいいのか?と聞いても、)
「遊んじゃダメ」らしい。
自分が小学校へ通っていたころは、五条川が小学校のプールだった。
体育の時間はもちろん、全校水泳大会も盛んにやっていたのに。
目の前に恰好な川があるのに、
水遊びもできない、させない「おとなの世界」「おとなの決まり」は、どこかハズレているのでは・・。
日本国内最大級の溜め池。
入鹿池(愛知県犬山市)。 博物館・明治村はその池畔。
田植えどきを前に、貯水し続け、ただ今満水。
吐水堰の天端まで貯水中。
海抜91m10cm。(本日の水深は 約17m)
貯水量の大きさでは、香川県満濃池と並んで、東西両横綱。
ことしの杁開け(いりあけ)(田んぼへ水を落とし始める日)は、
6月3日(金曜日)と、決めたようだ。
近年 勤めに出ている兼業農家が多く、週末の土日に農作業をする農家が増えているので、6月上旬の週末前日の金曜日が「杁開け日」となる。
五条川のサクラ並木。
新緑が まぶしい。
鉄橋を渡る地下鉄。
名古屋地下鉄上飯田線の車両の サクラ色が似合う。
はるか東方に、尾張富士の山を望む。