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身内を住まわせたくなる、まちづくりを -2- (749)

パーマリンク 2010/10/25 03:10:43 著者: hatake メール
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 名神高速・東海道新幹線・住宅公団の賃貸集合住宅建設ラッシュとなった、半世紀前、
 里山を削って採石場が 乱立した この里地・里山。

 買い占めた山地を掘り尽くした跡地が、
 緑の山に戻すことなく、工業専用地域に指定された。

 その高根洞工業団地の、2つの物流センターが、
 本格操業して半年以上 経過した。

 雇用が増すとの触れ込みだったが、
 どれだけ地元採用が増えたのか?


 増えたのは、砕石ダンプカーに代わって、物流トラック群。
 深夜・早朝を 構わず、日当たり数十便の大型トラックが、
 市街化区域の集落の中の生活道路を、我が物顔で往来する。


 100年来の生活道路で、隣接のまち・むらに通ずる街道筋。
 お宮参り、寺参り、最寄り品・買い廻りの商店街へ通る道。

 私鉄の駅へ行き来する道。
 保育園・小学校・中学校へつながる道。 


 人が 安全に、通学通勤にも安心して通れる「生活者の生活道路」へ返して呉れ!と 叫びたい。


 生活道路を物流大型トラックに奪われた通学路・通勤路。
 やむを得ず裏道・わき道をたどる通学者・通勤者が、
 痴漢・不審者に付きまとわれる。

 行政・警護のご当局は「痴漢・不審者にご注意ください」と。 
 防犯街路灯は自動車のためにあるのか?
 歩行者・自転車の弱者のためではないのか?

 このまちは どこかボタンの掛け間違いだらけ。
 住みたくなるまちから嫌われるまちへ・・仕向けたいのか。

身内を住まわせたくなる、まちづくりを (748)

パーマリンク 2010/10/24 02:40:43 著者: hatake メール
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 誘われて、市政(?)懇談会なる会合に、顔を出した。
 集まったのは、3つの町内会の面々。


 首長さんがひとり(!)で 登場。
 「地元の皆さんの、生の声を聞かせてください・・。」

 どうも アピールしたかったのは、2つらしい。

 (1)広域ゴミ処理場を、更に 新たに造る話。

 里山も奥地に在る採石場の、採掘済み平場の一角を賃借して、
 現有施設能力の3倍規模の、広域ゴミ処理場を造る話。

 広域ゴミ処理受託事業で、
 医療福祉・教育の財源確保をするのか、
 市民税が安くなるのか、と期待したが、
「隣りの市町が困っているから、市域の60%が山林のわが市が、場所を提供してあげるのだ」と。


 そこは、日本最大級の溜め池:入鹿池の水源涵養林区域。
 町内の水田稲作の、流域近隣市町の農業用水の 水源の里山。
 
 「田んぼの水を供給しているから、ゴミを持ってきてください」ということ か。

 この半世紀、採石場からの大型ダンプカーの通過車輌の怖さに、
 生活道路を占拠させられ、通学通勤路を奪われ続けた沿線住民の苦しみは、
 行政の机上プランには 書き込まれていないらしい。

 大型ダンプカーの隊列に、大小のゴミ収集パッカー車隊列を加えるのが、
 市役所から遠くの、山間集落の「まちおこし」なのか。

 民の苦しみ、忍耐の生活は、天守の殿様・城下町の町方衆には、
 おわかりいただけないらしい・・。



 (2)市民体育館を更新・移転させてくる話。

 高度成長期に美田をつぶして誘致し、用済みとなった工場跡地(米どころの田んぼのど真ん中)へ市民体育館を更新・移転させる話。

 半世紀前、この町内の農家が、
 「これからは企業誘致だ。働き場を連れてくる」と、
 米作りの田んぼを提供させられた4ha。

 そんな事情には、いま時の 首長さんは 気付いて居られない・・。
 半世紀後、地元からの被雇用者は、ついぞ聞かない。

  
 なんだかんだと、やってきたこと、やっていこうとすることのお話しがつづく。

 人口縮少、税収減少、小学校統廃合、・・の世紀に、
 ゴミ処理能力が倍増する、新規の施設が、
 本格的な大規模な単体の体育館の新設が、
 (しかも歩いては 、どこからも不便な田んぼの ど真ん中に)
 「なぜ 要るのか?」が、語られない。


 経過経緯と施設開発行政手続きの話しより、
 このまちの50年、100年の計に、どんな志し・ビジョン・戦略から、
 なぜ そんなプランが出てくるのか、を知りたかったなあ。




 

「 竹あかりコンサート 」盛会  in 小弓の庄 (747) 

パーマリンク 2010/10/23 06:19:38 著者: hatake メール
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 ことし築100年の 復原文化財・旧 加茂郡銀行羽黒支店。
 現・まちつくり拠点施設「小弓の庄」で。

 おぼろ月夜の宵の口から、庭の木陰で。
 「竹あかりコンサート」

 軽快な、透き通るヴォーカルの声にも 誘われて、
 大勢の観客が集まった。

 オーストラリア・アボリジの民族楽器:ディジュリドゥ。
 最古の木管楽器ともいえる、長い管のホルン状
 丹田にまで響く力強さと、調べに陶酔の境地・・。

 奏者・Toshi小島さんが一宮市出身だったとは。

 「Toshi小島/小島七海の「おと祝:OTOHOGI」
 代表曲「地球の子守唄~Gaia's Lullaby~」そのままに、
 「銀河のゆりかご」「ガイアの祈り」に 満ちている・・。

電気自動車FVの世紀へ  (746)

パーマリンク 2010/10/22 01:36:43 著者: hatake メール
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 翳りがあるとは言え、ご当地は自動車産業王国。
 愛知県下にトヨタの組み立てラインは17ラインとか。

 うちが納める製品素材の納品が停まったら、
 2ラインが停まる。停めるわけにはいかない、という、
 連関企業の社長さんと 定期的に現場で会っている。

 世に言う”下請け企業”である。
 先様は”調達先”と呼ぶ。


 きょうのテーマは、韓国の電気自動車メーカーA社が、
 日本の自動車メーカーのどこかと合弁会社を立ち上げたがっている話し。
 「どこのメーカーと組ませるか」だ。
 そして「どのメーカーが乗り気になってくるか」だ。

  
 A社は、すでにゴルフ場の乗用カートで、
 (日本でも もちろん)世界市場を相手に善戦している。
 いま焦眉のマーケットは、公道を手軽に走れるミニカート市場。
 ママチャリ、電動アシスト自転車、せいぜい50ccミニバイクの世界で、乗用・運搬用の市場を開拓中。

 すでに中国での合弁会社が生産操業開始真近だし、東南アジア諸国でも安価な充電(プラグ)装置と充電サービス拠点つくりに躍起になっているという。

 日本の自動車メーカー3社と、10月B社、11月C社、12月D社と順次アポ取りして、A社社長がトップ商談する。

 

 きのう B社と 一回目の引き合わせをした・・。
 そして きょう聞いた、A社長の感想の数々・・:
 「日本の自動車・運搬車はどれもが500kmも連続走行してるんか?」
 「月産一万台、五万台と こだわる理由が わからない」
 「日本の家は、外側に電源コンセントが付けてないのか?」

 電気自動車は、町工場、個人工房でも造れる。
 蓄電池・モーター、駆動装置・操舵装置、車輪と車体を 組み立てるだけ。

 安全基準・道路交通基準は、第二幕の話し。

 船外機つき小型ボート、家庭菜園ミニ耕運機、電動の車いす、電動アシスト自転車が普及している、日本。

 「もっと強い関心があるかと思った」
 「うちと言うより、軽自動車のE社向きかな、と第一印象を漏らした”幹部”におどろいた」・・・。


 所詮、クルマは ヒトの足の延長・足の補助具なのにねえ・・。

 引き合わせる先を、マーケットを、間違えた・・・。(反省)
 つぎの矢、三の矢を、すぐ手配しよう・・。

 
















 

コウノトリ復活 -2-  (COP10 in NAGOYA)  (745)

パーマリンク 2010/10/21 00:35:48 著者: hatake メール
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 名古屋で開かれている「国連生きもの会議 COP10」。
 メデイアの特集で「コウノトリ復活にかける活動」を紹介していた。

 兵庫県豊岡市は、コウノトリの飛来地として、列島最後の生息地。
 近年激減し、絶滅危惧種に指定する。

 そもそも、絶滅危惧種の復活・復原は、
 ソロバン勘定が合わない、利益が出ないキレイごと、の声も。
 「環境と経済の両立は、相反するもの」ではないか、とも。

     *****

 豊岡市のコウノトリ保護区域の米作りでは、
 「“無農薬米”のブランド化販売で、高品質・高価格を実現。

 コウノトリ生息地を軸に、エコツーリズムの中心地とし、
 関連施設の建設、整備などで約80億円の経済効果が。

 コウノトリ生息地が知れ渡り、観光客・リピーターで、
 観光関連の経済効果も 約10億円規模に。
 
 豊岡市の経済規模は、不況続きの他所とはちがって、
 プラス1.4%の拡大をしてきているという。

 つまり「環境と経済の両立!」と、
 メデイアは 成功事例として、紹介する。(NHK-TVから引用)

    *****

 さて、反論するつもりは無い。 異論は言わない。 

 だが、なにか物足らない・・。
 そう、実証例が少ない。 検証期間が短い。
 普遍性・敷衍可能性が見えない。

 原因となった、近現代50年間の、日本の農政の検証が無い。
 2000年以上も続いている、この国の水稲農業:食糧確保が、
 この後の子々孫々への美田を残し繋ぐ理念・民族の戦略に、
 合致するかどうかを、示していてくれないから、だろう。

 環境と経済の両立を、ここ半世紀のソロバン勘定に照らして、是々非々するだけでなく、この国の民と、この地球上の人類の、持続的「食の確保」「自然資源・生物資源の持続可能な方法で利用すること」に照らして、是々非々してもらいたかった。

 そこにこそ、COP10開催国の国民の叡智の、高揚がある。

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地域HP犬山羽黒「ブログ塾」塾生記。晴耕雨読に暮らす。 野良仕事こそ、cultivate耕やす文化(culture)という。

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