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第3回「歴史まちづくりセミナー講演会」
~歴史と自然を生かしたまちづくり~
講師: 西村幸夫・東京大学 副学長
(先端科学技術研究センター教授)
主催:犬山市 歴史まちづくり課
会場:楽田ふれあいセンター
この町では平成20年(2008)~平成29年(2017)「歴史的風致維持向上計画」を策定している。
国のいう「歴史的風致」とは いわゆる歴史まちづくり法では固有の歴史、伝統を反映した活動、歴史的価値の高い建造物、とされる。
きょうのセミナーも、城下町、賑わい、お祭り(フェスティバル)に重心を置いた展開となった。
このまちは60年近く前に町の衆のまち=城下町と、米どころ水田農業と溜め池・里山の恵みに営農する4農村が、町村合併して「市」となった。
弥生時代の水田作文化ジャポニカ米の東限との仮説も出るほどに、2000年の「水田稲作文化」と、戦国時代、刀狩り後の百姓ではない職業武士が出現して以降400年の「城下町・楽市楽座文化」の両面を併せ持つ、このまちの特性は、議論が出ずじまいとなった。
水・大地・樹木・作物を生業とする、水田稲作文化に生きる市民の目線には、上から目線で気付かないふりをする会場の空気に いたたまれなくなった・・!。
市制施行60年を経ても、一体感の出ない行政のヴィジョンには、また失望させられた。
(100年先のこのふるさとを どうつないでいきたいのか)
(それを とことん自分の胸の中に描こうともしていないのだろう)
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