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2011.3.11.14:46
M9.0 東北地方太平洋沖巨大地震。
つづく10分間で宮城沖、福島沖、三陸沖でM8.0級の連鎖大地震。
東北自動車道、常磐自動車道など20路線870kmで、
NEXCO東日本は、交通の支障となる被害を受けた。
しかし翌12日朝には、被災地を結ぶ主要路線では、
自衛隊など緊急車輌の通行を可能とする応急復旧を終え供用した。
高架橋部分の崩落・倒壊はゼロだった。
1995.1.17.阪神淡路大地震の教訓から、
橋脚補強、耐震工事(新工法)など、備えを実行していた。
土盛り部、切削部ではノリ面の崩れも出たが、
「たとえ1車線だけでも、先へ道をつなぐことを最優先で、
補修工事(応急復旧)していく。
高速道路・基幹道路というインフラ使命を果たすこと。
まさに「拙速は巧遅に優る」。
緊急・救急救命、緊急支援、国防・治安警備には、
品質・コスト・リスクより、納期:スピードが「優る」。
NEXCO東日本とその関係各社の、
熱意と努力に、敬意をもって拍手したい。
なお、2週間後には、被害路線総計870kmのうち、
813km(93.4%)を補修工事(応急復旧)を終え、
インフラ供給事業会社として一般車輌の通行を供している。
NEXCO東日本の”復旧3原則”(3段階復旧レベル)
(1)緊急車輌をどうにか通行させる「仮復旧」を先ず行なう。
被災直後に全区間、路面調査の把握を迅速に行なう。
調査は路面の崩れや、亀裂・陥没の有無など。
路面の崩れたところは、たとえ片側1車線でも確保する。
補修工事は最小限度にとどめる。
一刻も早く緊急車輌を通すことを最優先とする。
・・・・(拙速こそ巧遅に優る)
(2)徐行など制限付きであっても、
一般車輌も通行できる「応急復旧」を行なう。
幹線道路・高速道路は一般車輌も通してこそ・・の気概。
(3)完全に原状回復させる「本復旧」は 最終段階とする。
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