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巧遅拙速 (NEXCO東日本)  (964)

巧遅拙速 (NEXCO東日本)  (964)

パーマリンク 2011/05/30 05:15:50 著者: hatake メール
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 2011.3.11.14:46 
 M9.0 東北地方太平洋沖巨大地震。
 つづく10分間で宮城沖、福島沖、三陸沖でM8.0級の連鎖大地震。

 東北自動車道、常磐自動車道など20路線870kmで、
 NEXCO東日本は、交通の支障となる被害を受けた。

 しかし翌12日朝には、被災地を結ぶ主要路線では、
 自衛隊など緊急車輌の通行を可能とする応急復旧を終え供用した。

 高架橋部分の崩落・倒壊はゼロだった。
 1995.1.17.阪神淡路大地震の教訓から、
 橋脚補強、耐震工事(新工法)など、備えを実行していた。

 土盛り部、切削部ではノリ面の崩れも出たが、
 「たとえ1車線だけでも、先へ道をつなぐことを最優先で、
 補修工事(応急復旧)していく。

 高速道路・基幹道路というインフラ使命を果たすこと。
 まさに「拙速は巧遅に優る」。

 緊急・救急救命、緊急支援、国防・治安警備には、
 品質・コスト・リスクより、納期:スピードが「優る」。

 NEXCO東日本とその関係各社の、
 熱意と努力に、敬意をもって拍手したい。

 なお、2週間後には、被害路線総計870kmのうち、
 813km(93.4%)を補修工事(応急復旧)を終え、
 インフラ供給事業会社として一般車輌の通行を供している。

 NEXCO東日本の”復旧3原則”(3段階復旧レベル)
 (1)緊急車輌をどうにか通行させる「仮復旧」を先ず行なう。

    被災直後に全区間、路面調査の把握を迅速に行なう。
    調査は路面の崩れや、亀裂・陥没の有無など。

    路面の崩れたところは、たとえ片側1車線でも確保する。
    補修工事は最小限度にとどめる。

    一刻も早く緊急車輌を通すことを最優先とする。
    ・・・・(拙速こそ巧遅に優る)

 (2)徐行など制限付きであっても、
    一般車輌も通行できる「応急復旧」を行なう。

    幹線道路・高速道路は一般車輌も通してこそ・・の気概。

 (3)完全に原状回復させる「本復旧」は 最終段階とする。

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