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歳の暮れ。
スーパーの食品売り場は 大盛況。
縮んでいく生活スタイルの中でも、
身ぎれいにして 行く年を送り、
来る年を迎える こしらえものに精を出す。
あれからもう30年にもなる・・:
がむしゃらに働く世代の日々、スーパーの食品フロアに居たのは。
歳末3日間は、旧盆3日間と並んで、365日の中でも抜きん出てご来店客数が多い稼ぎ時。
「よい品を より安く」「どこよりも安い」「豊富な品揃え」など、
大量消費時代の名残りは 影を薄くしてきた。
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いま ひとりの買い物客として観る食品フロア。
(食材の 持って生まれたおいしさを そのまま台所へお届けする・というより) 見た目、見映えにの演出や、持ち運び易さ、小分けし易さなどに手がかかった提供法が気になって仕方がない。
見た目の姿・形でのサイズ別価格設定が相変わらず主流であることに、この国の家庭内教育・啓蒙・広告訴求のゆがみが気にかかる・・。
曲がったきゅうり、スライス肉はずれのバラ肉、脚のとれた蟹が、”規格品”との価格差(儲けの値入れ)で、買わせる錬金術が透けて観える。
農林水産、畜産果樹の生産者が、もっともっと最終消費者の食卓に直販できる智恵と仕掛けが、要るよなあ。
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歳の暮れに、滅入る想いが、外の寒風に 吹き飛ばされた。
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