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”稔るほど 頭を垂れる 稲穂かな”
田植え時が 6月中旬の田んぼにも 刈り入れがすすんでいる。
保育園児の孫が「お米って いくつ なってるの?」
「じゃあ いっしょに数えよう!」
うるち米の稲穂を 田んぼで分けてもらって、いっしょに数える。
同じように見えるけど、131粒、93粒、81粒といろいろ。
稲穂1本は 平均100粒というところ。
田植え後 株分けした稲穂1束が約20本の稲穂だから、お米の数は2000粒。
ご飯茶わん一杯の お米の数も約2000粒。
箸でパクリと一口が約200粒。 稲穂2本分。
ご飯屋さんで 白ごはんが100円とすると、
稲穂1本が5円になって 口に入る・・・。
「いただきます」「ごちそうまさ」
”きょうも元気だ。ごはんがおいしい。”
まだ葉が残るうちだが、早々と梅ノ木の剪定作業をする。
3年先の枝ぶり作りを描いて切り返しもしながら、
来年春、夏どきの陽当たりと 風通しを考える。
梅は6月なかごろ、実を熟させる仕事を終えると、
いっせいに徒長枝を一気に伸ばして、いのちの精を蓄える。
徒長枝には翌年 実が付かない。
翌々年芽吹いた小枝に花を付け、実をつける。
この天賦のリズムを活かして取り込むか、切捨てて枝ぶり確保に徹するか、いつも剪定が悩ましい。
樹を大きくしない。手入れ・収穫がし易い背丈で樹形を作ることにこだわった。
ちょっと透かせ過ぎたかな・・、と作業を終えるのも、いつものことだな・・。
【写真中央】剪定前。
【写真下段】剪定後。
仲秋の名月も過ぎ、体育の日も過ぎた。
北の国から 紅葉前線便りが伝わるこのごろ・・。
日中温度25℃!
お山(尾張富士)越しに 夏の入道雲が!
枝豆(大豆)はどこも不作。
8月の開花期・結実期が、酷暑日続きと熱帯夜続きのせいらしい。
ところが、柿の実は10年に一度あるかないかの大豊作という。
・・・・ うーん・・。
畑仕事は 一年に一度づつしか結果が確認できないものが多い。
今朝 消防署のサイレンが鳴りはじめた。
スワ!何事か。
今日は伊勢湾台風の日だから、防災訓練か?
どうやらボヤ火災らしかったが やはり緊張した。
昭和34年9月26日は、
忘れようのない台風15号の直撃を受けた日。
直撃を前に、住民は避難場所へ。
当時、地域の自警消防団最年少組の団員。
地域の見回り留守隊として居残った。
何軒もの家が倒れ、屋根壁が吹き飛ばされる。
猛烈な風の圧力と 途切れることなく殴りつけてくる豪雨・・。
深夜突然に、うそのように風が止み、
夜目にも真っ青な青空がひろがる。
満天ではないが、キラキラと吸い込まれる星空。
身体も目も固まった。
台風の目は 小一時間も続いた。
***
「昭和20年7月ごろ、遠州灘から発進した戦闘機が、
真昼時に超低空飛行で迫リ来るときに、
固まってしまった自分があった」のを、
無風無音の、静寂の台風の目の中で連想したこと・・・、
いまでも想い出す。
操縦桿を握る飛行士の姿が脳裏に焼きついている。
機銃掃射の弾を自分は被弾しなかったが、
近所の叔母さんが肩を射抜かれておられた・・。
伊勢湾台風の目の中の満天の星空と、
グラマン戦闘機の銃座の姿とは、
幾つになっても セットになって思い出される・・。
***
昭和29年9月26日の洞爺丸台風。
昭和33年9月26日の狩野川台風。
昭和34年9月26日の伊勢湾台風。
統計上、台風襲来の特異日。
きょう平成20年9月26日は、
おだやかに夜が明け、おだやかに過ぎていく。
今年は本州を直撃する台風がまだ来ていない・・。
「羽黒地域 農地・水・環境を守る会」平成20年度第2回実践活動が 9月14日(日)に行なわれた。
本日も 朝8時に集合。
堀田・鳳町の町内会、子ども会、農事組合、小学校の教頭先生や市役所担当課の人、それに地元の信用金庫からは支店長以下6人も協賛参加。
仲秋の名月の日、朝からからりと晴れて明るい田んぼに囲まれる。
田んぼ周辺の河川・用水、農道のゴミ拾い、生きもの調査、外来悪玉生物の駆除などなど。
三方擁壁の水路にジャンボタニシの卵がべたべたと。
ついにこの地区の田んぼにもやってきた。
コンクリート擁壁の水中にはびっしりとジャンボタニシがへばりつく。
「おじさん!なまずやどじょうは どうして居ないの?」
田んぼのほ場整備事業は日本中いずこもパイプライン灌漑。
100年先までの生態系より、減歩率極小化、工期短縮、工事費用圧縮工法など、効率・そろばん勘定が優先されたのか。
「おじさん!トンボやイナゴは どこに居るの?」「白サギは?」
稲作をしていない8ヶ月間は 田んぼも用水路も干上がる。
冬場、乾田・畑化された田んぼ。
化成肥料の分解はすすむのだろうか。
唱歌「ふるさと」「春の小川」の田んぼの魚たち・生きものたちをはぐくむ田んぼを残してやれないのが、辛い。 口惜しい。
のぼりにいわく、「子孫につなぐ環境」「食の安全」。
殺虫剤残留事故米の不正流通、闇の経済が暴かれるこのごろ。
みんなで田んぼを守ろう!
みんなで安全・安心なお米を届けよう!!
あと一ヶ月で稲刈りだ。 今年の新米のお味はいかが?
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