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昭和20年8月15日
暑い日、陽射しの強い日だった。
真っ黒な顔だが やせ細っていた親父が
ふ~っ フゥ~と なんどもため息をついていた。
晩飯に家族がそろったところで
「戦争は終わった。日本は負けた」とボソリと言った。
「もうグラマンは来ないんだね」と尋ねた。
「そうだ・・」
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昭和20年の夏、(今から思えば6月23日沖縄全滅のあと)
真っ昼間から 艦載機がひんぱんに飛んでくるようになった。
風を切り裂くような音がすると感じた瞬間、
超低空で突然姿を見せて飛び去って行くグラマン戦闘機。
パパパパ~ンと音より先に撃ち込まれ、
真横にかすめて飛ぶ 機銃掃射の弾。
東隣りの御婆さんが 肩を撃ち抜かれた。
傷口が癒えず亡くなった。
お葬式の野辺送り。白装束の行列に
またグラマンが現われて パパパパ~ン・・
桑畑の中に掘った防空壕。
転げ落ちるように逃げ込む。
北側の方のお家がお昼時。
庇を射抜いた弾がちゃぶ台の茶碗をブッ飛ばした。
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東側の方に半里ほど先、岩だらけの痩せた坊主山(楽田山)。
飛行場わきの工場が引っ越してくるということで
山のどてっ腹に大きなトンネル地下工場を造っている。
裏の田んぼの方には 変電所(日発変電所)。
木曽川上流部の11だか15だかの発電所の電気が
送電線鉄塔で ここへ全部が送られてくる。
ここから名古屋や大阪の工場へ配電している。
ここが潰されたら 町や軍事工場に電気が届かない。
夜になると 爆撃機が爆弾攻撃にやってくる。
何百メートルも上の方で、照明弾が炸裂すると、
人の顔がはっきりわかるほど 真昼のような明るさになる。
すぐに爆弾と焼夷弾が落ちてくる。
雷が落ちたときのように鉄塔が真っ赤に 怒髪天を衝く。
変圧器の油が、ドラム缶が 赤黒い炎を燃え上がらせる。
そのあとが また怖い。
戦果を確かめに戻ってきたグラマンが
とどめを刺すように 人影に向かってパパパパ~ン・・
田んぼ越しに見ている者は
伸びかけている稲より身を低くして這いつくばる。
消火消防活動する人手も道具も無く
なすがままに 変電所は黒焦げていく。
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9月2日 アメリカの戦艦ミズリー号で全権特使重光葵外相が
連合国と無条件降伏文書に署名して、日本は降伏した。
平成27年 8月15日 隣り町で開かれていた展示会で
グラマン戦闘機の写真を まじまじと見つめる。
あの操舵席に あの戦闘員の姿を
瞬時に飛び去ったはずの姿を
時が止まったかのように はっきり思いだす。
あの時、あの日から70年。
グラマン戦闘機はもう来ない。
二度と来てほしくない。
二度と来させてはならない。
かわいい孫たちに こんな時代を遺してはならない。
(200㎞も先、熊野灘沖の航空母艦からグラマンはやってきた)
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お祭りには二つのタイプが出来上がってきている。
お祀りとしての御祭 神社・神事と結びつく祭
喜び、楽しさを爆発させるイベント・フェステイバル
お祭り騒ぎの あのお祭り
都市祝祭と言われる「お祭り」「まつり」
これには神様、神事、神社に つながるものがない。
こんなランキングの話しを聞いた。
(出所出典は聞き漏らしたが、参加者・人出の多さ順)
1 青森ねぶたまつり(6日間)(300万人という)
2 博多山笠まつり
3 弘前ねぷたまつり
4 札幌よさこいソーランまつり
5 札幌雪まつり
6 博多どんたく
7 仙台七夕まつり
8 名古屋ど真ん中まつり
梅雨が明けると これらのお祭りが目白押しとなる
人はなぜ「お祭り騒ぎに」こんなに熱中できるか
人は喜怒哀楽を
どこかで吹き飛ばし脱皮しながら 生きていくのだろう。
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なにか新しいことを発言したりやろうとすると、
「外の者に何がわかるか」
「業界知識の無い素人に提案なんて無理だ」
「経験の無い若造に言われたくない」
などとコンサルタントは時折イヤミを言われる・・、と
・・・・いまは政治ジャーナリストと認知されてきた松井雅博。
新しく選挙権を得る若者たちへ
変革者は常に「外者」「馬鹿者」「若者」だ
と檄を飛ばす。
若者の有権者数というボリュームは少ないかもしれないが、
改革の先覚者・先駆者になるのは常に「若者」である・・
(若者の独りよがりな考え方は人を動かさない、が)
人々を納得させ支持を得ることが出来れば、
変革を実現することは可能なのだ、と呼び掛ける。
・・・
民主主義とは 決して 多数決では無い。
参画することこそが 民主主義である。
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新緑の候
・・もう ここまで 春は深まってきている!
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