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農事暦

パーマリンク 2008/02/16 01:03:26 著者: モリゾー
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 歳の暮れに、いつもJAの窓口でカレンダーを頒けてもらう。
 節分・旧元日・初午など主要行事や、小寒・大寒・立春など二十四節気もついている。

 日曜大工ならぬ、日曜畑仕事にうれしいのは、農・趣・花・釣の「農事暦」が毎月出てくること。

2月の農事に「暖地では馬鈴薯の定植」とあり、あわててじゃがいもの種芋を植え付けた。教わっていた手順で。
 「寒さが厳しくなる前にやってあったと思っていたが、初雪が降ってからかい・・」と、となりのお師匠さんを驚かせた。

 自分の手で じゃがいもを作ってみるのは、実は初挑戦のこと。
 伊吹おろしの風は無いが冷気きびしく、よく晴れわたる日。
 手指、足先が冷たくてかなわない・・。

 朝な夕なに その下をくぐり、見上げる ご近所のケヤキが、気のせいかうっすらと緑色がかっても見える。
 つい このあいだ雪被りしたばかりなのに、もう葉芽が目覚めたのだろうか。

梅 3っつの顔 (ベテランとビギナーの差)

パーマリンク 2008/02/12 23:44:48 著者: モリゾー
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 今年初めての雪かむりの試練をくぐった日、
わが家とお向かいさんと ご近所の梅ノ樹を見て回った。

 お向かいさんの梅の樹は紅梅で、青梅採りというよりも観賞用、切花用ですとのこと。
 雪あがりのつめたい雨にうたれても、精一杯紅色を主張して楽しませてくれる。

 ご近所の梅園は、赤芽白い花の青梅採り用果樹園。
 樹高も摘果・消毒・収穫作業に適した高さに、 思いきった枝透かし・短枝作りの剪定や切り戻し剪定も適時になされて、見事に花芽がついている。

 初冬の剪定作業のとき、枝を作る剪定、施肥作業の急所を、ここで教わった。
 さすが本職、太い短枝の多さ、元気な花芽の数は とても かなわない。
 雪にめげず、元気な一輪が 花開きし始めたのを 今日初めて気が付いた。

 わが家の梅は白芽白い花の青梅採り種。
 長い枝(徒長枝)は青梅採りしたあと梅雨明け期に剪定した。
枝透かしは見よう見真似で年の暮れにやってみた。

 いま花芽の付き具合をみると、基部に花芽が付くものの 混み過ぎて、短枝作りが不十分だったとわかる。
 昔からのことわざに”ウメ切らぬは馬鹿”というが、こまかい枝はもちろん、太い枝でも剪定し実採りを増やせ、とは このことかも。

 初秋の追肥は与えたかどうかも思い出せないし、初冬の寒肥えに何を与えたかも忘れた。
 こちらは まだつぼみが膨らみかけたところ。
赤芽梅よりは少し遅れるが、それでもいつになったら開花するか、記憶も危うい。

 それよりも、早く咲いてうぐいすの声が聴きたいと、ずぼらに考えている。
 こんなことでは、今年も梅酒と梅干し作りの量が少なくなってしまう・・。

 わが家の梅の樹の下には 水仙が背伸びしながら咲きそろう。
 おかげで、香りいっぱいに包まれる季節を愉しんでいる。

 

孤高の欅、井中の蛙

パーマリンク 2008/02/11 02:46:53 著者: モリゾー
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 この冬初めて 降りしきる雪の日となった。

 雪やこんこ 霰やこんこ
 降っては降っては ずんずんつもる
 山も野原も 綿帽子かぶり
 枯れ木残らず 花が咲く
 ・・・・
 降っても降っても まだ降りやまぬ
 ・・・・      (文部省唱歌)

 ご近所の一本杉ならぬ、孤高のケヤキも、すっかり雪化粧。
 夏の日 寄らば大樹の陰。大きな木陰を恵んでくれるのとは、おもむきのちがう たたずまい。 
 かって何十年か前までは、周りには10数本もの 仲間の高木と竹やぶであったそうな。いまはひとり凛として 電柱電線さえも下にして、渡り鳥やカラス 土鳩に、にぎやかな小鳥たちの止まり木。
 
 雪が止み、晴れ上がった夕暮れどき、あらためてその存在感に打たれる。
 大地にふんばり、なにを思い、なにを考えているのだろうか。

 その夜、ご近所の 気のおけない お仲間衆との 呑み会でのおしゃべり。
 新進気鋭のHA君 いわく、・・わたしの今の心境は、
    「井戸の中の蛙kawazu 大海を知らず。
     されど、井の深さ、空の青さを知る」と。

 うーん・・、古来より 青は方角では東、季節では春を表わす色とされるが・・。
 「青は藍より出でて藍より青し」の気概の武士か・・。
 がんばれ!HA君。
     呑み会 また 愉しきことよ。

 

旧正月の朝 快晴。 うぐいす・わびすけ

パーマリンク 2008/02/07 10:44:18 著者: モリゾー
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 旧正月の朝、快晴。手水鉢には氷が張るも 風も無くおだやかな冷え込み。
 白わびすけの花が過ぎて、うす紅色のわびすけのつぼみが揃って開き始めた。

 中学生が早朝練習に登校するころには、モズが蜜を摂りに来る。
 濡れ縁に 猫がひなたぼっこし、幼な子が保育園にお出かけのころ、うぐいすがつがいでやってくる。
 人影が近くにあっても、代わりばんこに蜜を摂る。このひと月で身体がふっくらとしてきている。まだ歌は聴かせてくれない。

 花木センターに出かけたとき、植木農家のおじさんからわびすけにはたくさん種類があると教わった。白ワビスケ、赤ワビスケ、ピンクワビスケ(Pワビスケ)がよく出回るとのこと。
 花木センターの苗木畑では、白も赤もピンクも今一番盛りに咲き競っていたが、うちの庭では白が先に、遅れて薄紅色のわびすけが揃い咲きする。つぼみのふくらみはじめからひと月余もの間、愉しませてくれる。

 うぐいすの初声は もうすぐだろうか・・、寒さが ゆるむのが待ち遠しい。
 うぐいすの初鳴きにときめき、一輪のわびすけに こころが和む歳になったのかな・・。

小弓の庄・開館8周年記念      講演会&薩摩琵琶の演奏会

パーマリンク 2008/01/29 17:56:16 著者: モリゾー
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 平成20(2008)年1月27日(日曜日)、「小弓の庄」開館8周年記念事業で、記念講演会と薩摩琵琶の演奏会が「小弓の庄」(犬山市羽黒 古市場53-1)(0568-68-3767)で にぎやかに開催された。
 気温は冷え込んだが 青空澄み渡り、築100年とは思えない凛々しさで迎えてくれる。

 小弓の庄企画運営委員会森川委員長の主催者ごあいさつ、田中志典犬山市長の祝辞で はじまった。

 第一部・記念講演会は「今、昭和が熱い 昭和日常博物館の試み」の演題で、講師は北名古屋市の歴史民俗資料館の学芸員・市橋芳則さん。

 昭和30年代の路地裏の日常生活、キャラメル、夕餉のごはんの話、 暮らしの道具や「白もの家庭電化製品」「三種の神器」の普及ぶりなど なつかしい、たのしい話がいっぱい。
 思い当たることやら、はじめて知る暮らし方に、時を忘れて聴き入る。

 余談めくが講師の市橋さんはご当地犬山羽黒で育った方で、同級生、ご近所の方も三々五々。我が事そのものの昭和の情景に「熱い昭和」が目の前に再現された。

 第二部・薩摩琵琶の演奏は、NPO日本音楽集団・正会員の細川華鶴子さん。琵琶は薩摩琵琶で、平家物語の古典曲や わかりやすい現代曲の謡いと、軽妙なトークに盛り上がった。
 会場満席。立見席もいっぱいの聴衆一同、感動一色。

 開館8周年のおもてなしには、昔なつかしの「すいとん」のふるまい。
 地域の婦人会のみなさんの仕込みで あつあつのすいとんに なつかしの歯ごたえを味わい、おかわりも次々と声が出て好評だ。あの大鍋いっぱいが たちまち 平らげられていった。

 明治40年代に建築された旧「加茂郡銀行羽黒支店」が、平成11年(1999)に犬山羽黒は堀田町内に移築復原され、羽黒のまちづくり拠点施設「小弓の庄」。
 名鉄小牧線(名古屋市地下鉄・上飯田線)羽黒駅前に、地域の一員としてすっかり なじみ、愛されている。

 藤原氏領の荘園で「小弓庄」と呼ばれたというご当地。
 室町時代には「尾張国小弓庄犬山領家職」との表わされた、おいしい米どころ犬山羽黒。
 五条川(さらには木曽川の伏流水)の水の恵みをたっぷりいただいている里山、里地の地・・犬山羽黒。

 戦国時代、尾張国を治めた織田信長が先ず居城とした「清洲城」にも水を供給する五条川に そば近い「小弓の庄」。
 ”地域の宝もの・子ども達”が毎日通う五条川小弓橋から、サクラ並木越しに お山「尾張冨士」を望めば、地下鉄電車が視界を横切る。

 小寒い中にも おだやかに、なつかしい あの頃の講話、耳元に残る琵琶の響きを かみしめながらの一日となった。
 ありがとう、おかげさまで、今日も元気だ。
 ありがとう、「小弓の庄」。

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地域HP犬山羽黒「ブログ塾」塾生記。晴耕雨読に暮らす。 野良仕事こそ、cultivate耕やす文化(culture)という。

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