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(古賀茂明著「決別!日本の病根」感想文・・)
いつの世にも「行政改革」のかけ声が繰り返される。
橋本龍太郎政権時代、首相のことばは明解だった・・:
行政改革(行革)で、何をやるかは三つだ・・:
「国家公務員の仕事を減らす」
「国家公務員の数を減らす」
「国家公務員の人件費を減らす」だと。
・・仕事を減らせば、人数も減り、結果的に人件費が減る。
理屈は合っている。
ところが、公務員には、ゼネストなど労働争議権が制約される代わりに、当人に故意・服務違反が無い限り、終身雇用・身分保障と終身共済年金がある。
仕事が無くなったから 解雇・退職してもらう、ということには”できない”構図になっている。
所管の仕事・業務を他所へ移して減らすというと、その分人も付けて移し、見かけ上の改革をする・・。
仕事が減り、人も減って、空いたフロアーは取り壊すなり、別の活動のフロアとすることも無く、機密管理などの理屈付けをして、残った者たちがゆったりと占有する”焼け太り”までする。
人件費は減っても、別の管理経費が増えて、財政収支バランスの改善が減殺される。
公務員は、一旦身分を獲得すれば、生涯 生活保障で手厚く護られる。
武家社会が安定した江戸時代の「武士」の階級保障と同じではないか・・。
「骨抜き」「すり替え」「焼け太り」の節目で見ていると、中央から市町村レベルまで、公務員さんはせっせと仕事(らしきこと)が減らないように、増えないように、責任をとらなくていいように立ち回っている姿も透けて見えてくる。
休まず遅れず働かず(やりすぎて懲戒免職にならないように)。
都合の悪いデータは出さない。誰の所業だったかが見えにくくなったらデータ・記録を出す。自分の不勉強は他人のせい、規定が無いといい逃れる。・・・
・・・・・言い出したらキリがないほど。
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