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今は飛騨市。 神岡町・割石温泉の源泉は、1976年に鉱石探査中に地下850㍍から突然湧出して以来、41℃の30㍑毎分程度であった。
地元の旧・神岡町が町立老人福祉センターとして、1979年一般にも開放して掛け流しの日帰り温泉(単純硫黄泉)として人気が高い。
岐阜大学田阪茂樹教授の研究グループの観測でわかったこと。
(出所:2011.3.20. 岐阜新聞Web版)
1983年日本海中部地震M7.7の発生直前に、一時的に源泉の湯量が増えて戻った。
2007年能登半島地震M6.9の発生で30㍑毎分から44㍑毎分にまで増えて、その後1年3ケ月かかって元の30㍑毎分程度となった。
ことし2011年2月27日の飛騨地方の地震M5.4のとき、直前27.5 ㍑毎分から、44.5㍑毎分に湯量が増え、湯温も直前40℃から2℃ほど上がって42℃に変化していた。
それが2011年3月11日14:46の三陸沖地震M9.0の2分後に、源泉の湯量・湯温が急激に変動するメカニズム。
今回は14:46の三陸沖M9.0から30分間に、宮城県沖、福島沖、房総沖の3震源域でも連鎖してM7~8の巨大地震が4個も発生し、
その間、遠く神岡の地下850㍍の源泉湯量が 増減振幅する。
湯量が急減したり、止まってしまうのは、巨大地震の直前、もしくはほぼ同時だった。
阪口教授は「地震予知の基礎研究を進めるうえで興味深い」と言われる。
北米プレートの最西端部分が、北海道から北~南アルプスまで東日本の列島の背骨を形造るように在る。
太平洋プレートが潜り込む、北米プレートの東縁で、ひずみが割れ ずり上がった巨大地震が起きるとき、北米プレートの西縁の飛騨地域で、地下水が暴れる。
地震国、火山国の日本列島の壮大なメカニズムのうえで、日本人は生きている。
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