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立春。
おだやかな朝。
冬木立。
日の入り ケヤキ。
おだやかな日暮れ。
おだやかな一日。
おかげさま・・・。
孫が航空写真をもらってきた。
保育園のナントか記念日に運動場で人文字を書いて、
空から撮ってもらった一枚だそうな。
真ん中を東西に五条川。桜並木。(左右に茶色の帯の川)
南北に名古屋地下鉄相互乗り入れの私鉄線路とその駅。
並行して旧国道。商店街。スーパー。工場団地。
小学校(旧中学校)、保育園。お医者さんが5軒余。
まわりに緑の竹やぶと雑木林。そして田園地帯。里山の丘陵。
田んぼの向こうに尾張富士、明治村、モンキーセンター。
成田山、東之宮古墳、犬山城。木曽川。扇状地・濃尾平野
50年前、画面の半分が竹やぶ・雑木林と桑畑で覆われていた。
緑と土と水の恵み、たっぷり。
雑木林はマキ、燃料のもと。「落ち葉」は土に還して窒素肥料。
若葉、紅葉をたのしみ、セミしぐれ、野鳥の止まり木。
暮らしは 貧しくても、人のこころは おおらかだった。
ここ50年間で事業所数、世帯数も人口も2倍以上に増えた。
竹やぶや雑木林の名残りの高木が散らす「落ち葉」が、
庭や道路で「ジャマ者扱い」されるご時世は さみしい限り。
「落ち葉」を並べて、電車ごっこを遊ぶ孫。
落ち葉、若葉を愉しむ子に育ってくれてありがとう。
「カンブリア宮殿」というテレビ番組をよく見る。
最近、ファーストリテイリング「ユニクロ」柳井社長を見た。
「新聞折込みチラシは、お客さまへのラブレターである」。
・・・・・・・・・・・・だれも異論のないことば。
だが、ここで柳井社長のことばは眼からウロコが落ちる、だった。
「たった一人のひとに、訴求するのがチラシだ」という。
100人のうちたった一人でも、
「はじめてだが、この店へ出かけてみよう」、
「これは欲しい。ぜひ買いたい」と来てもらえること。
チラシが自分の欲しかった情報にかなったかどうかだ、と。
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「ラブレターは人(他人)に書いてもらうものではない」
「だから社長自らが、印刷直前に最終チェックを欠かさない」。
毎週毎週、チラシ原稿ゲラは、全数OKするまで手直しする・・!
自分(社長)の思いが、
「意中の人(標的のお客さま)の共感を得る」「感動を確実に射る」
と確信できるまで、「訴求するもの」「訴求する価格」、
「訴求することば」を練り上げる。
ひとりひとりライフスタイルが異なる時代。
たった一人の見込み客へのラブレターがチラシである・・。
冬木立。
ケヤキ 日の入り。
ことばはいらない。ただ見とれるばかりの日の入り。
寒かったが おだやかに日が暮れる。
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