ページ: << 1 ... 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 ... 267 >>
作家・赤瀬川原平さんのエッセイをパラパラと拾い読み。
人は年老いれば 誰もが「ワケあり」の体になる。
嫌いなもの、いやなことを 思い巡らすよりも、
好きなものを思い浮かべ、愉しいことに向かって行くのを想像する。
どうせ 明日になれば一日が始まるのだから・・。
ワケあり下取り品に成り下がるより、
まだまだこれからも!使い続けられる「中古良品」で居たい。
そういえば「無印良品」という屋号で、
まさに無印良品の 品揃えに ワクワクしたよな。
ほんとうは「ワケあり」の体なのに、
中古良品の現役の ご老体のほうが 生きがい やりがいがある。
エッセイストって、うまいことばを使うなあ。
6月の半ばごろ 日本経済新聞社が「2012年上期 ヒット商品番付」を発表した。
東正横綱に 東京スカイツリー。 西横綱は 該当なし
大関に トヨタ・低燃費車アクア。 ビーチアビエーション
関脇に ギャラクシーノート(サムスン電子) LINE(NHNジャパン)
小結に メッツコーラ(キリンビバレッジ)
オランジーナ(サントリー食品インターナショナル)
ここまででは 東京スカイツリーと トヨタのクルマくらいはわかる。
インターネット関係や 栄養補助食品的な話になると とんとワカラン。
前頭あたりになると さらにワカラン。
こんなに世の中から 置いてきぼりを食らっているのかなあ・・。
<写真> 2012.6.20.付け 日本経済新聞
言葉づかいは激しいが「ジャーナリズムの自殺」。
このサイトをTWITTERで教えてもらって、釈然としなかったところもストンと腹落ちした。
福岡県を拠点とするニュースサイト「HUNTER」をサイト訪問できてよかった・・。
http://hunter-investigate.jp/news/2012/06/post-220.html
報道機関は権力の監視役。“常勤の”社外監査役、監査委員会であると期待したい。
志が高く、ぶれない論調がうれしいサイトだ。
ところで、「関西電力大飯原発3,4号機の再稼働をするかどうか」について、この国の総理大臣が2012年6月8日に重大な首相声明を出した。
いわく、「原発の発電が無ければ関西地区は需要に供給が追い付かず大停電し、医療機関も工場も一般家庭も、命に関わるリスクがある、などから、再稼働させる。」「その結果責任はわたし(首相)がとる」と。
原発は便利なエネルギー発生装置ではあるが、その“産業廃棄物:使用済み核燃料”の最終処理方法・技術を人類はまだ見つけていない。
国内54基、世界では400余基の原子炉と、使用済み核燃料の貯蔵のマヤがある。
チェルノヴィル、スリーマイルの重大事故、史上最大の東京電力福島第一原発の1、2、3号機の爆発事故。
その事故の経過・事実確認もできていない。まして再発防止対策はできていない。
その段階で、首相が人類、環境、地球に向かって、どんな責任をとるというのか。
言葉遊びで、はぐらかし、人類、自然への冒涜を正当化しないでほしい。
それをきびしく追及し、国民を、人類を、地球を守ることへ、導きを追及するのが報道機関の使命である。
《新・森田実の政治日誌》というWEB-BLOGがある。
そこで、
【いま政治が重視すべき二つの提案/
「国土強靱化」と「防災・減災ニューディール」】
http://moritasouken.com/sC1018.HTML
以下は、森田実さんが[『日刊建設工業新聞』6月12日号の「建設放談」欄に執筆した一文]である。
【・・以下、長文であるが 全文を 採録しておく】
【【【
【 「政は民を養うに在り」の「養う」を、私は「大切にする」と解釈している。
『中国歴史文化事典』(孟慶遠主編、小島晋治・立間祥介・丸山松幸訳、新潮社、1998年刊)によると、
禹(う)は「夏王朝の創始者とされる伝説上の人物」。最近、実在が証明されたそうである。
禹は「堯」の時代に夏伯に封ぜられ、「舜」の時代に司官(司工=工程を管理する官職)に任命された。
堯・舜の時代に洪水が禍をなし、禹が治水の命を受け、努力・工夫して洪水の征服に成功した。
この結果、河の周辺に人々が住むことができるようになった。
また、禹の時代に井戸が掘られ、車を造る技術が発明された。
禹の時代に国家の原型がつくられた。これらの業績により舜の死後、禹は天子の地位に就いた。
「政は民を養うに在り」は禹の言葉として『書経』のなかに記録されている。この言葉のあとに政治のあり方を示す重要な言葉がある。
「正徳、利用、厚生、惟れ和せよ」である。
政治の根本である正しい道徳と民の力を社会全体のために適切に用いること、国民の福利厚生と豊かな生活のために政府の力を使うこと--この三つの調和こそが、政治をよくする道である、という意味である。
この「禹」の教えは、今日においても有効であると私は思う。最近の野田民主党内閣の政治は、国民に負担のみを課す大増税最優先である。これはよくない。
この「禹」のことを、自由民主党国土強靱化総合調査会会長の二階俊博衆議院議員(元経済産業相)は「国土強靱化宣言」(『国土強靱化 日本を強くしなやかに』相模書房、2012年4月刊)のなかで述べている。たいへん重要な指摘である。
二階俊博国土強靱化総合調査会会長は、深い知識と経験にもとづいて国土強靱化を提唱している。
二階俊博国土強靱化総合調査会会長の「国土強靱化宣言」は非常にすぐれた歴史的思想的文書である。
禹の「正徳・利用・厚生」の三位一体論から説き明かし、今日の日本の政治の方向を示している。
いま、日本は東日本大震災を乗り越え、新たな自然災害に備えるために日本の国土を強靱化し、国民の生命と財産を守り抜こうとする重要な基本政策の文書である。
自民党は国土強靱化のために10年間で200兆円の社会資本整備のための投資を提案している。これによってデフレ不況を克服しようとの計画でもある。
公明党も、大変すぐれた「防災・減災ニューディール」政策を提唱している。
「防災・減災ニューディール」は、来るべき巨大な自然災害から国民の生命を守り抜こうとの強い決意のもとに作成されたものである。
「防災・減災」という今日の国民的課題の解決のため、10年間で100兆円の社会資本整備のための投資を行うとともに、これによってデフレ不況を打破し、成長経済を実現し、同時に財政難をも克服するという「世直し計画」である。
公明党の「防災・減災ニューディール」は理性的であり現実的である。
自民党の「国土強靱化」と 公明党の「防災・減災ニューディール」は、投資額において差異はあるが、防災・減災とデフレ不況脱却という二つの政策目標において共通している。同じ思想に立っている。
両党に対して「国土強靱化」と「防災・減災ニューディール」の協調と合体を要請したい。
野田民主党政権の終焉は近い。
自民党と公明との両計画の実施の日は必ず来ると思う。】
】】】
武田邦彦(中部大学 教授)の著述の一節・・・・:
【・・・
もともと原発が安全だというのは“安全神話”であることも国民は承知の上ですから、神話が原発事故で覆らない。
その証拠に主として保守の論陣(テレビ、新聞の論評、雑誌の記事など)は、
「原発が危険であるかどうか」の論議を避け、
「日本は電気が必要だ。それに反対するのは非国民だ」という、
東京電力・福島第一事故前の論理 を 展開している。
だから、大飯原発再開は 日本人のこれまでの「理」にかなっていて、
その他の原発も同じ「理」によって再開されることになります。
つまり「金がすべて。日本の将来も何も関係なし」というスタンスを少なくとも日本の保守層、指導層が持っているし、それを国民が支持しているのです。
地方の人は 農林業、水産業、工業で日本に貢献しているのに、
何もしていない東京にお金をピンハネされ、
その東京の人が もともと自分たちが稼いだお金をもって来るとひれ伏しているのです。
・・・】
つづいて、武田邦彦(中部大学 教授)の著述の一節・・・・:
【・・・
ただ一つだけ、事故によって変わったことがあります。
それは「原発の地元は 加害者になる」ということです。
自分たちはお金が欲しいから「危険を安全」と言って「苦渋の選択」で原発を受け入れますが、事故が起こると受け入れた県は加害者になるということが現実として理解されたのです。
今後は原発を受け入れた県は、
事故が起こったら、その償いをしなければならないでしょう。
もちろん、誰も助けようとはしない・・・それは自分たちの判断で危険なものをうけいれ、それでお隣さんに被害を与えたのですから。
最後に「核廃棄物を片付けずに原発の電気だけ欲しがるのか?」、
「電力会社は巨大なリスクを背負ってまでなぜ原発をやりたいのか?」などの謎が残るでしょう。
・・・】
改めて言おう・・:
中部大学・武田邦彦教授流にいうならば、
保守の論陣(テレビ、新聞の論評、雑誌の記事などマスコミ)は、
「原発が危険であるかどうか」の論議を避け、
「日本は電気が必要だ。それに反対するのは非国民だ」という、
東京電力・福島第一事故前の論理 を 展開している。
まして「原子力発電が、発電所コストが一番安価な方式かどうか」、
「最終処理技術もまだ見つかっていない核廃棄物のトータルコストは、計り知れない額と、天文学的時間がかかる放射性物質の崩壊時間」の管理コストを把握することも、調査することも、そして それを報道することも、放棄している。