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“就職 超氷河期”だという。
「就職」。 「職」に就く。
「身体に職を就け、どう生きるか」。それが巣立ちの”就職”。
ではあるが、そんなことより
まずゼニを稼がなければならない時期もある。時代もある。
だが、中高等教育(高校・大学)の教育者が、
「就職率(実態は就社率)」の評価に 右往左往するさまは哀しい。
「教育」は知識と技能・技術を「学ぶ力」を身に付けさせ、「自分の職を決めて、どう生きるか」を「考える力」を付け、ことばを使って「伝える力」を付けさせることではなかったろうか。
「EDUCATION」は「生きる力を付けさせること」。
日本語訳の「教育」は どうも「知識を授けること」に偏ってはいないか。
「13歳のハローワーク」がベストセラーになって 久しい。
18歳の子どもが、せめて「28歳の自分は、こう生きていこうとしていたい」と言えるように・・。
「28歳の自分になるために、就“職”する、進学する」と言えるヒトつくりをしたい。
“就職 超氷河期”だという。
50年前 高度成長期にさしかかると、企業はヒト集めに走った。
集団就職。 就職列車。 独身寮。社宅団地。 公団住宅。
石油化学工業の進展で、炭鉱から工場へ。
工業製品輸出と引き換え輸入となった木材、果物、畜産加工品の関税撤廃・自由化で、農山村から町の工場へ。
終身雇用・年功序列。新卒者初任給は横並び・就職協定。
新卒者採用活動は”青田刈り”で、採用内定時期は早くなった。
「どんな職をやりたいか」「どんなふうに生きるか」を聞き届けるよりも、ヒト(アタマ数)を集めて、身に付ける「職」は 企業内教育(OJT)が施した。
卒業生を送り出す「学校」教育は、「知識」(ペーパーテスト)だけで、社会(企業)は善しとした。
ペーパーテスト全盛、「就職率ランキング」で、学生募集した(実態は就社率)。
“就職 超氷河期”だという。
「失業者」と「求職者」。
日本語として 対になってるのかなぁ。
「失業者」は 給料をもらう働き場を失ったヒトで ン百万人。
未就業者(とくに若者で仕事に就けないヒト、就こうとしないヒト)もン十万人。
「失職者」とするなら、給料はもらっているが、自分の職(知識・経験と技能)を活かす「職」の場を得ていないヒトが、「会社」の中に ン百万人居るのではなかろうか。
過剰人員がコスト(原価)を押し上げ、価格に転嫁される。
「失業者」「失職者」「未就業者」合わせて 5~6百万人といわれる。
日本の生産年齢人口の およそ10%相当。
これが 日本の国の「生きやすさ」「住みやすさ」の影か。
生活者実感もこのあたりにあるのでは・・。
“就職 超氷河期”だという。
ハローワークの「就職率」ってどうなのだろう。
”募集人員に対する希望者倍率”だけが 脚光を浴びる。
「有効求人倍率」。
全国が00%で、00県では00%などがトップニュースになる。
全国’09.7~9月はおそらく0.34倍。
ハローワークが受け付けてただ今紹介している「求人票(募集人員)」数の合計を 「求職票」を提出し求職活動をしている人数の合計で割り算した倍率。
どんな仕事でもいい、糊口を満たせればいいという敗戦後復興時代の指標が、いまだに主客で生きている・・。
ヒトを求める事業主は、
職種、職能、技能・技術、就業時間帯・就業継続期間、考える力、ヒラメキを具現化できる力、などなどの「職種」「職能」(身に付けた知識と技術と健全な心身)を求めて、「求人票」を出しているはず。
モノつくりなら工程別に 事業主が欲しいと思うヒトを採用できたかどうかが、求人・採用(離職)のモノサシ(有効ヒト確保率)ではないのかなぁ。
せめて、マスメディアに言いたい!
「職種別の有効求人倍率」をどんどん報道してほしい。
社会保障を、介護医療を、少子化対策・子育て支援を!と望まれている時代に、社会福祉の職種や、助産師、介護関連は3~4倍で推移している。
「その他の(作業重度の低い)労務の職業」は0.10倍台。
いわゆる、一般事務員は0.20倍台。
資格や免許、高度な技術に向けての実技実務、手に職(技能)を付けようと、誰でも自助努力したいのだ。
それに対して、社会的に教育・訓練・修行の機会をつくる対策と、もっと利用しやすい支援を!
所得格差、教育格差を通り越して、技能・資格・免許の格差が、「どう生きるか」「人生設計の格差」「しあわせの格差」につながって本性を あらわしてきた。
“就職 超氷河期”だという。
大学3年生が この10月から”就活”をはじめる、と聞く。
在学生も 学校も”大変な時代”。
学校別・学部学科別・年度別就職率が マスコミにニュースレター(リリース)で流され、報道され、コメンテーターが講釈する。
学校別「就職率」とは、
就職を希望する学生が卒業した翌月から「給料」をもらえる「身分(会社員)」の採用通知書(出社命令書)をもらっている比率を言うらしい。
これって「就社率」のこと?
(中等・高等)教育機関の学校が「授業し」「卒業させる」ことは、「就社」させて終わり、と評価するのか・・?
マスメデイアから目の前に突きつけられる情報に このごろ疑問符(??)だらけ。
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