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現存最古の山城 犬山城

パーマリンク 2010/05/18 02:52:48 著者: モリゾー
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

(秀吉が入城し、本陣を張り、小牧山・家康軍と対峙した。)


 東海テレビ番組「おしろツアーズ」を観た。
 案内人は「お城大好き」なロンドンブーツ1号2号の田村淳さん。
 急遽「犬山(犬山城)観光特使」に任命された、という。

 番組でいうとおり、戦国ビッグスリーに狙われたお城。
 信長、秀吉、家康が、この城をいかに重要視したか・・。

 信長は、上洛して天下を取る第一歩として、犬山城を橋頭堡に、中濃を攻略して稲葉城斉藤道三を攻め立てる。

 秀吉は、信長亡き後、家康と覇権を賭して拮抗する。
 家康軍の大軍が小牧山に陣を構えるに対し、秀吉自らも犬山城へ入城して本陣を張る。1584年の小牧長久手の戦いは6ヶ月の長期戦の後、和睦しドロー試合となる。

 「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」で家康は江戸へ国替えを忍従し、1590年秀吉の天下統一が成し遂げられる。

 初代天下人の世は短く、秀吉亡き後1600年関ヶ原の戦いで、家康の世となると、
 家康は江戸と今日の都の中間の尾張名護屋(名古屋)に御三家を配する。

 さらに幕閣の成瀬氏を、尾張徳川家の付け家老職に兼務させ、犬山城主を居城と与える。

 やがて大坂の米蔵(年貢米の一極集中管理)と並んで、直轄地:天領:木曾の木材集荷・取引と舟運の元締めを、代々の犬山城主に特命する。

 全国各大名諸侯が、権威の象徴・築城と城下町つくりに競う中、当時の基幹資材産品=ヒノキ材木需要の供給量と、搬出・舟運を城下で監理したのが犬山城。

 犬山城は関八州を除けば国内最大の肥沃な濃尾平野を、眼下に一望して諸国安寧の見張り台であり、木曽川舟運経済の監視管制塔。

 その戦略的要塞=犬山城が、焼き討ち炎上させられることなく、430年以上にわたって、木曽川と、木曾の水の恵みの最大級の平野と、諸国へつながる伊勢湾という、経済の根幹・骨格を差し配し続けてきた。



 犬山城の天守から、広大な濃尾平野を見晴らし、木曽川の流れを眼下に掌握するとき、あらためて軍事的経済的に無比の要所に位置することを思い知らされる・・。

【写真】いずれも東海テレビ「おしろツアーズ」から。

初夏 新緑  小牧山

パーマリンク 2010/05/17 23:13:50 著者: モリゾー
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 毎日のように 眺める山  小牧山。
 いつも そばを通り抜けている山  小牧山。


 なにげに きょうは正面から 見上げて気付いた。
 小振りながら たくましい山だ。

 初夏だなあ・・。 暑いなあ・・。 まぶしいなあ・・。

 新緑だなあ・・。
 
 よく観ると 新緑の色合いが さまざまである。
 みどりといっても さまざまな濃淡がある。

 小牧山の 樹種が ずいぶんと多種類だということを、
 いまさらながら 思い知らされた。

 新緑。 樹のみどりにこれだけの ちがいを見せている。

からころも きつつなれにし (在原業平)

パーマリンク 2010/05/16 17:56:37 著者: モリゾー
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 旧・東海道 知鯉附の松並木。 久しぶりに通行した。
 ここまで来たら、ちょっと寄り道。八橋かきつばた園へ。

 古今和歌集 410: 在原業平の折句歌。
 “旅”   通例「 かきつばた 」の歌とも・・。

 からころも
 きつつなれにし
 つましあれば
 はるばるきぬる
 たびをしぞおもふ

 唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ

【通釈】衣を長く着ていると 褄(つま)が熟(な)れてしまうが
 ――そんなふうに馴れ親しんで来た妻が都にいるので、
 遥々とやって来たこの旅をしみじみと哀れに思うことである。

 無量寿寺。日吉神社。 八橋かきつばた園。
 平日ながら、たくさんの来園者。 ここは別世界の感じ。

八ッ橋誕生物語

パーマリンク 2010/05/15 00:23:48 著者: モリゾー
カテゴリ: 畑仕事はカルチャー

 京都みやげ と言えば、京菓子せんべい「八ッ橋」。
 あの瓦のような、そり返った板のような米の粉せんべい。

 このごろでは「あんなま」の「八ッ橋」も好まれる。
 ほかに「生八ッ橋のおまん」もある老舗:本家西尾八ッ橋さん。

 知立市:八ッ橋かきつばた園(妙心寺派・無量寿寺)の茶店のひとつで、その八ッ橋を見つけた。京都・聖護院から「かきつばたまつり」期間中だけ、ここだけで、毎朝運び込んで 専売するという。

 「なぜ 京菓子の八ッ橋が ここに在るのか?」

 お店の方がていねいに教えてくださった・・。
 知立・八橋に由来する悲話が、縁を結んでいる、という。

 京菓子銘菓「八ッ橋」のあの形は、池や川に架かる互い違いに組まれた板がモチーフ(主題)だそうな。

 それにしても、みんなよく知ってるなあ、八ッ橋が次つぎと売れていく。 クチコミの力の大きさよ!

”みどりの環境税”適用第1号事業

パーマリンク 2010/05/14 00:34:13 著者: モリゾー
カテゴリ: 五条川の四季

 平成21年度から新しい税金が施行されている。
 ”みどりの環境税”と言われる新税。県民一人当たり年額500円。
 この環境税で里山・森林の緑を守り、環境を護る、というもの。

 偶然に、その適用第1号工事現場を知った。
 平成21年度あいち森と緑づくり森林整備事業・里山林再生整備事業。
 犬山市向田地内。入鹿池の南方の里山の農林道で。
 国定天然記念物樹木指定第1号の「ひとつばたご自生地」路。

 「へえ、おらが市長(市役所)も粋なことをするもんだな」と、田んぼにいたOさんに聞いたら、
 「とんでもない。民有林の地主二人に、いきなり県の人たちが来て、下刈り伐採整備を全額県負担でやらしてくれと同意書用紙を持ってきたそうだよ。市はまったく知らなかったらしい。」
 「観光客用駐車場整備とか、行き止まりの林道へ迷い込むクルマへの誘導標識とか、なんにもやってくれそうにない。」

 5月12日に朝日新聞の花見記事が出た。14日にはNHKが取材する。中日は満開になるのを待っている。
 「県はこんな風に@500円を使いました と、いい宣伝になるだろうな」とOさん。「でも、周辺整備がホッタラカシだ、と目立つがなぁ」「花が終わるまで、人が来て、田んぼ仕事は やってられない。」

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地域HP犬山羽黒「ブログ塾」塾生記。晴耕雨読に暮らす。 野良仕事こそ、cultivate耕やす文化(culture)という。

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