犬山だより 〜棚田めぐり〜

第一回「四谷千枚田」(2007.9.14.金)

9月14日(金)午前9時に車で自宅を出発、うす曇りで残暑きびしい日。
東名高速豊川ICで降り、伊那街道(国道151号)を北へ。
途中、一服休憩でJA愛知東こんたく長篠店・とれたて市場で野菜を買ったり園芸ものを見て楽しんでいたので 時間がなくなり、鳳来寺さんは行けなくなり残念。

鳳来町(新城市)大代地区の「四谷千枚田」は鞍掛山(標高882.6b)の山麓の県道32号鳳来東栄線沿いにあり 判り易かった。はじめは棚田の下の方から見上げるように見た。しっかりと実が入って頭を垂れた稲穂の棚田は美しく、 谷村新司の「いい日旅立ち」を口ずさみながら「日本の風景っていいなあ」と見とれた。
上のほうに登っていくと、ここは傾斜がきついのを感じる。石垣の積み方は石のくせを巧みに使い分けて崩れないように、 質の高い知恵と技がしのばれる。あぜ道に一本だけ咲いた赤い彼岸花が風に揺れていた。だれも居なかった棚田に、 お昼1時を過ぎたころには畦の草刈り作業を始める人が来て、訪れて観光する人たちも増えてきた。

「平成17年9月2日から全国棚田サミットがこの地で開催された」との案内板を見た。
午後4時30分帰宅、走行距離296KMの少し忙しい旅でした。

データ:2007.9.14.金。うす曇り。
愛知県新城市鳳来町大代地区。四谷千枚田。852枚急斜地水源渓流。


第二回 景観美に惹かれて「坂折棚田」(恵那市)

坂折棚田

「木曽川学」の講座で、水の恵みとともに生活する棚田の話を聴いて、是非と、行って見た。
すっかり日本の原風景に魅せられた。一度目は9月の、まだ残暑きびしい頃であった。 師走に入りもう一度冬景色が気になり再度行った。

今度は、9月とは逆の道順で、八百津町側の峠道から行き、棚田を見下ろすところに出た。
山々に抱かれた、冬場の田んぼもじゅうぶん見ごたえがあった。


坂折棚田

近くにある「不動滝」の売店で 地元の食材づくしの食事をいただいた。
店の人に坂折の棚田を見てきたと話したら、「あれは、わたしの家の田んぼもあるよ」「昔は急な斜面のために、 重い米を運ぶのに苦労しました」「生まれたときから見ているので、いい景色かどうか、あまり感じないよ」と笑ってみえました。 「4月の終わりごろには、田んぼに水を張るから、またいらっしゃい」と。
(道路が凍結しなくなったら)ぜひまた来ます・・。