19『シャンソン歌手』

今、旬の女性シャンソン歌手 柴山明希
子育て後、ギャラリーの企画・運営をする仕事をしていた。

シャンソン歌手・青山桂子氏に出会ったことで師事し、歌の道にのめりこんでいった。
1999年アマチュアシャンソンコンクールにおいて奨励賞を受賞した。2000年名古屋吹上のカフェ・コンセール・エルムでエルムシスターズとしてデビューすることができた。はじめのころは収入も少なく、カフェを手伝いながら前座で歌わせてもらった。
柴山明希さん
シャンソンは人間のいいところもみにくいところも隠さず歌え、自分の心情を託せるところが魅力的だとおっしゃる。
タンゴも歌う。
激しいリズムだが詩はやさしく愛にあふれているそうだ。

あこがれのシャンソン歌手はサルバトーレ、アダモ、日本ではクミコとか。

最近はカフェ・コンセール・エルムで歌うことのほかに、岐阜で川原町屋ライブを開催している。

川原町屋とは明治時代長良川沿いの、かっては紙問屋街だった町家が、和雑貨と喫茶が楽しめる懐かしい空間に生まれ変わった。

そんな素敵なお店を舞台に「川原町屋」ライブを開きシャンソンの名曲を楽しんでもらう。

歌い手のほうも人の生き方がオーラのように染み出て、すぐ近くで聞いている方にひとりひとりうかがって語りかけるように歌えるので、最高に気分が良いそうだ。
柴山明希さんワシントンホテルにて
柴山明希さんレセプションパーティ(パリにて)
柴山明希さんジャックアンドベティコンサート
柴山明希さん 歌手になって10年。今は仕事もプライベートな生活も充実してきた。
時間があればギャラリーをめぐり、美しい工芸品をながめ楽しむゆとりもある。
自分も人に夢を与える仕事なので、美しいものにふれることは大切だと思っておられるようだ。
これからは高齢者の施設で歌うボランティアを続けていきたいそうだ。
歌は認知症を治す力があるといわれる。
高齢の方のお世話をすることによって、自分にも他人にも優しくなれたし、生きることの意味がすこしづつわかりかけてきた、とも。
キラキラと輝いたままをささげて欲しい。

2006.7紹介C/T