bP7『可児おやこ劇場』

今、旬の女性 事務局長
国枝のり子
国枝のり子さん 国枝のり子さんの子どもが幼いころ、「みのかもこども劇場」
に出合った。

1985年、国枝さんは子どもたちに“夢と勇気と希望を”を合い言葉に、仲間とともに自分の住む地に「可児おやこ劇場」
を立ち上げた。

良質な生(なま)の舞台を子どもたち観てもらいたい、お芝居や音楽という栄養で子育てをしたい、という願いがある。
そのころおやこ劇場※は全国に750ヶ所もあり、さかんに活動されていた。
まだ地元可児には劇場が無く、年に4回よその地区まで子供たちを連れて出かける。
そのため送迎の手段や資金面で、国枝さんには事務局長としての苦労もあった。
可児おやこ劇場 可児おやこ劇場は会員制。構成会員数は多い時で931名。
現在は子どもの数も減少したが、地元にも劇場用の立派な施設ができ、全国で活躍している素晴らしい力のある人たちとのつながりで、子どもたちが直かに触れ合えるので、大きな喜びとなっている。
国枝さんは「わたしは子どもと遊ぶことしかできないよ」と言われるが、小さな幼児から大人まで皆んなから「くにちゃん」と呼ばれ慕われている。
可児おやこ劇場 2006年2月26日(日曜日)に可児市文化創造センターで、第2回「みんなで歌おうコンサート」が開かれた。可児おやこ劇場が主催で、可児市教育委員会・可児市文化団体ネットワークの後援を得た。このコンサートの第二部はおやこ劇場おなじみの(ジャズ)ピアニスト河野康弘さんのピアノコンサートであった。河野さんはチャリティコンサートや募金活動で、壊れたピアノを修復再生し、世界各地へ贈り音楽に親しんでもらう活動をしておられる。国枝さんは、河野さんの音楽の楽しさや素晴らしい演奏に感動し、また自然を大切にする活動に共感し、数年来の協力をしている。おかげで「♪可児おやこ劇場の歌」「♪きみの町ぼくの町ふるさと」など河野さん作曲のうたができあがって、ひろくみんなで歌われるようになった。
国枝のり子さん 「くにちゃん」はハーモニカが得意である。と言っても、子どものころに学校で少しやったぐらいだが、浜松へ行った時ふと買ったハーモニカに夢中になった。いまではどこへでかけるときにも持ち歩き、友だちから野菜をもらったときなどに、ハーモニカを吹いてお返しの代わり、とにこにこしている。今や河野さんとジョイントコンサートができるほどに腕前が上がった。河野さんのCD「♪きみの町ぼくの町ふるさと」発売キャンペーンでも演奏した。「ハーモニカおばさんとピアノ河野さんの出前コンサート」としてデビューも夢ではない、かな???

可児おやこ劇場とハーモニカにもう一つ、「くにちゃん」の特技。「可児市文芸祭」の募集に応募して入選した。
立派な小説家でもある。「くにちゃん」の隠れた才能とお見受けした。

国枝のり子さん 今後の夢は、子どもとお年寄りが仲良くできる空間が欲しい。
自宅を改築してつくればよいのだが、自宅は高台に在り、階段もあるのでただいま考慮中。
“いろんな事が大変な世の中で、こうやって自分や人のためにできること、
ひとつでもたくさん紡いでいけたら、
きっと楽しく豊かな人生が送れるかな?”とおっしゃる。
国枝のり子さん 「くにちゃん」は子どもたちの笑顔を見ているだけで
きらきらと輝いていられる人なのだ。
紹介C/T