?3『趣味から布ギャラリー経営へ』 |
![]() 三輪知香子 |
![]() 裂き織り(さきおり)を習い、古い布との思いもよらぬ出遭いに感動し、どんどんその世界に入り込んでいった。 子育てが終わり、6年ほど前、夢であった、小さなちいさな店を持った。 陶器、アクセサリー、布で作った小物、和服から洋服に仕立てるオーダーメイドの店「ブルー藍」をひとりでコツコツと商った。 |
夫はサラリーマン。妻の楽しそうな、生き生きと働いている姿を見ていた。 その頃、老いた両親も畑をもてあましていたので、土地もある。 定年には早いが会社を辞め、おもしろい店を、と考えた。 ニンジン畑をならして、店造りをした。 雰囲気づくりに民家古材家具にこだわり、あつめて揃えた。 妻は、古布から洋服を仕立てることがブームになったことで、古い和服を個人から仕入れ、そのまま販売したり、仕立て直ししたりを主にした。 ![]() “創作広場”と名付け、2002年9月、二人の夢が実現し、「布ギャラリー・Blue藍」は誕生した。 この店の特徴が二つある。 一、 会員制(会員特典の供与)。 二、 年に四回イベントを行なう。 いままでに信楽にバスツアー、京都骨董祭ツアー、オリジナルファッションショー、そば打ち大会など今後もブルー藍ならでは、のイベントを行ない、皆様に喜んでもらえたらうれしいそうです。 また、この地域の、創作文化の向上と発展のために、お役に立ちたいと、チャリテイバザーを開き、収益金の一部で、車いすを寄付されたそうです。 |
![]() 苦労は、しいて言えば、お客さまに飽きられないように、常に勉強し工夫を重ねていなければならないこと。 父母の形見であったりする、古い和服が、すてきな古布服に変わって、大喜びされる顔を見ることに、やりがいを感じる。 カルチャー教室では、織りと染めをはじめ、とんぼ玉、パッチワークなど 14教室が開かれている。 ギャラリーも、半年先まで予約済みとか。 店内は女性の夢をかなえてくれる“和”の雑貨に囲まれて、いつもお客さんが訪れている。 |
夫も妻もまだ五十代。 「夢」は続く。いまの店をもっともっと充実させたい。 できたら、いつか支店が持てたら・・・、と。 |
紹介者:C/T |