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五条川堤のサクラ並木は絶好の散歩道。
近づいた田植え時期を控えて、本格通水の助走時期。
川幅いっぱいの利水堰(鋼製転倒式ゲート)がせり上げられていた。
つい10~20年前までは、板羽目式堰であったもの。
一滴の水も漏らさない精巧な仕掛けには感心もするが、
なんとまあ人間は傲慢で利口なものよ、と辛くもある。
魚道はもとから考えてもいない。
精巧な接合部から、平水時には下流へ一滴も流さず、農業用水路へ全ての水を振り分けてしまう。
これでは魚や水生動物は、五条川では生きれるはずがない。
ヒトも生き物。水生動植物も生き物。草木山川、みな生き物。
あまり ヒトの賢さ、治水利水の完璧さばかりを追い続けると、
100~300年先の子どもたちが、しっぺ返しを受けなければいいがなあ。
犬山市 入鹿池。
1633年 幼川(五条川)を堰き止め、
巨大な人工灌漑溜め池を出現させた。
丹羽郡、東春日井郡の荒地・草地を潤おし、稲作興る。
こんにち貯水量1600万立方メートルは、日本一の溜め池。
ただいま、満水状態。
あと一週間で、放水供給が始まり、
流域は、上(かみ)から下(しも)へ 田植えが始まる。
【写真】入鹿池。 満水。 後方の山は 尾張富士。 その中腹一帯に博物館「明治村」が広がる、景勝地。
いま 手もとにポケット版64ページの小冊子が2冊ある。
『 田んぼの生きもの図鑑 』-水生昆虫編 Ⅰ コウチュウ目・カメムシ目-
『 田んぼの生きもの図鑑 』-水生昆虫編 Ⅱ トンボ目-
田んぼの学校に参加する子たちや家族の方たちにも喜んで利用していただけそうな優れものの小図鑑だ。
難しい漢字にはルビもあるが、小学校高学年クラスの説明文。
親子いっしょに使う場面を想定しているのかな。
ゲンゴロウ類、ガムシ類、カメムシ類など「田んぼとそのまわりの水の中にいる生きもの」を、手軽に見比べられるのもうれしい。
トンボ編ではトンボの一生の解説もわかりやすい。
収録されたトンボの数が60種もある。そんなにこの国の田んぼの周りにはいるのか!とびっくり。
ことしは生物多様性のCOP10名古屋会議の年。
ひとりでも多くの子どもたちが手にして、親しんでもらいたい。
いま 手もとにポケット版64ページの小冊子が2冊ある。
『 田んぼの生きもの図鑑 』-水生昆虫編 Ⅰ コウチュウ目・カメムシ目-
『 田んぼの生きもの図鑑 』-水生昆虫編 Ⅱ トンボ目-
3月に社団法人農村環境整備センターから、贈呈を受けたもの。
「田んぼの学校」活動の普及などでご縁があって いただいた。
(この図鑑は宝くじの普及宣伝事業として作成されたもの)
水生昆虫編-Ⅰ- 2009.3.25.発行。
水生昆虫編-Ⅱ- 2010.2.26.発行
企画・発行 社団法人 農村環境整備センター
編集・制作 社団法人 農山漁村文化協会
編集協力 財団法人 自然環境研究センター
平成21年度から新しい税金が施行されている。
”みどりの環境税”と言われる新税。県民一人当たり年額500円。
この環境税で里山・森林の緑を守り、環境を護る、というもの。
偶然に、その適用第1号工事現場を知った。
平成21年度あいち森と緑づくり森林整備事業・里山林再生整備事業。
犬山市向田地内。入鹿池の南方の里山の農林道で。
国定天然記念物樹木指定第1号の「ひとつばたご自生地」路。
「へえ、おらが市長(市役所)も粋なことをするもんだな」と、田んぼにいたOさんに聞いたら、
「とんでもない。民有林の地主二人に、いきなり県の人たちが来て、下刈り伐採整備を全額県負担でやらしてくれと同意書用紙を持ってきたそうだよ。市はまったく知らなかったらしい。」
「観光客用駐車場整備とか、行き止まりの林道へ迷い込むクルマへの誘導標識とか、なんにもやってくれそうにない。」
5月12日に朝日新聞の花見記事が出た。14日にはNHKが取材する。中日は満開になるのを待っている。
「県はこんな風に@500円を使いました と、いい宣伝になるだろうな」とOさん。「でも、周辺整備がホッタラカシだ、と目立つがなぁ」「花が終わるまで、人が来て、田んぼ仕事は やってられない。」