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雨にけむる入鹿池。
梅雨入りして霊峰尾張富士は遠く、中腹の明治村も霧の中。
飛騨木曽川国定公園に指定される、風光明媚な入鹿池。
計画貯水量1681万立方㍍。日本一の人工灌漑溜め池。
寛永10年(1633年)2月築提工事完成。
徳川家光三代将軍、成瀬犬山城主二代目正虎公の世。
それから375年。
水没集落の移住のご苦労、各地で進む入鹿新田の開発、
慶応4年の池切れ大洪水、伊勢湾台風時の緊迫、
流域ほ場の土地改良事業、失っていく田んぼの生きもの、
農地・水・環境を守る会の活動・・いろいろ思い起こされる。
取水塔も足元まで満水。
後ろの山に 明治村の建物たちも雨にかすむ。
満水時に貯水を調節する余水吐転倒ゲートも全開で放流。
ゲート扉高さ1㍍で、連日の雨模様に合わせて微調整中か。
取水塔の水面目盛りは「91」。水深91尺??とも思えたが、
貸しボート・見晴し茶屋のおじさんに「いやいや、海抜表示だよ」と教えてもらった。
海抜91㍍。湖底の海抜74㍍と聞いたことがあるから、ただいま推定水深17㍍。
百間堤は水深20㍍まで計画貯水とも聞くから、ことしもたくましく貯水がすすんでいる・・。 なんだか穏やかな気分になる。
あと数日でいよいよ堰開け。
入鹿用水の恵みで 田植えがはじまる。
さあ、いそがしくなるぞ。がんばろう!
物見遊山の食事会に出かけて、春の御膳を愉しんだ。
入鹿池のほとりの会場。
初々しい若者たちがボートを浮かべ、青春真っ最中。
明治村、尾張富士は 春霞に眠たそう。
雑木林は、新緑をまとい、小鳥がさえずる。
山つつじが咲く、タンポポが咲く。
虫たちよ、春の眠りは心地よか・・。
春は ひと雨ごとに暖かくなってゆく。
五条川 桜並木も いま満開。
正面にお山(尾張富士)の景勝地。
彼岸桜が満開になったは、つい3、4日前。
今年はソメイヨシノが追い重なるように開花して、2,3日後には どちらも揃って満開期を迎えた。
彼岸桜の「葉サクラ期」に、ソメイヨシノの「開花、満開期」が追いかけるのが、この地の五条川の歳時記・春であった。
だが、ことしは陽気がちょっとちがう・・。
通りがかりに、たたずんでしばらく見とれたが、寒かったこと。
明日は4月。 もう4月だ。
間もなく、かわいい保育園児、にぎやかな児童たちが、新入学・新学期で、このサクラ並木を通園通学する。
サクラ咲く。春本番。
【写真】犬山羽黒・五条川の桜並木。
通学路小弓橋から上流(上)と下流(下)。
◆焼き芋
自転車の 子供3人が来宅、
「おばあちゃん、 焼き芋もつてきました!」
紙に包んだ まだ 熱い、 熱い、 大きな焼き芋 が 1個,
ビニ-ル袋に入っていました。
聞くと
下校後 5年生 6名が(男子2名 女子4名---顔見知り)
我が家から一番遠い ” あや ちゃん” 宅で
焼き芋パ-テイ をしたとか、
(へ~え~! 今は これを「焼き芋パ-テイ」 」と、言うのだそうです)
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◇聞くと
・庭の片隅で、
・コンクリ-ト ブロツクを囲いにして、
・そのなかで焚き火、
・ブロツクの上に金網を置き、
・その上に芋を並べて焼きました、
6人は火を囲み わいわい がやがや 大騒ぎ
突いてみたり 転がして みて、
”これ焼けた! まだ生焼や!”
TV で見る犬山の ”焼き芋猿” と同じ姿が連想されます、
この「焼き芋パ-テイ」は 年の暮れ、
ほつと、する 学校の冬休み2日前に行はれました。
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◇誰かが、
「おばあちゃん にも、 (焼き芋) もつて 行こう!」 と、
なつて、わざ わざ 自転車で」来てくれました。
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◇おばあちゃん は 芋に付いた黒い灰を 落としながら つぶやき ました、
” 可愛い子供達や!”
その目には 光る ものがありました。