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子どものころ 冬は 柴刈りの手伝い。
薪をとりに 柴刈りに入った里の山:土砂山。
石油ストーブ、電気釜、プロパンガスのコンロ、風呂釜・・。
あれからもう40年。
柴刈りのため 山に入らなくなった。
里山も あちこちと住宅開発がすすみ、すっかり景色になった。
除伐、下刈りをしてやらない山地はクヌギが伸び放題。
全山紅葉が美しいと、もてはやされもする。
なんだか山に「すまないなあ」と気がもめる。
ご近所。
師走の愉しみ。
屋根より高いイルミネーション。
毎年この時季愉しませて もらっている。
もう十何年にもなろうか・・。
まいとし少しづつ すこしづつ増えてきて とうとう満艦飾に。
ことしは何が増えたかなあ、と 眺める愉しみをいただいている。
いつも ありがとう。
所用があって 長良川河口堰へ出向いた。
「アクアプラザながら」として、見学者案内・学習施設もある。
年中無休、入館料無料とはうれしい。(年末年始5日間は休館)
平成7年1995年4月から供用管理開始から 10余年。
水害、塩害のない環境づくりを目指している。
平成10年1998年4月からは、淡水化された取水口から、
長良導水(知多半島水道用水)、中勢水道(北伊勢工業用水と津市周辺水道用水)の取水、供用も始まっている。
河口堰のおかげで・・、というおかげさま認識が語り継がれるようになるには、まだまだ時間がかかることだろう。
長良川河口堰の建設には 是々非々あったし、これからもあるかもしれない。
1755年薩摩藩負担で木曾三川の分流を目指したした宝暦治水。
1887年明治20年から1912年明治45年にかけて明治政府直轄での、木曾三川完全分流工事(明治改修)。
100年ぐらいのスパンで、見てみたい。
水資源機構・長良川河口堰管理所の玄関ホール、壁面いっぱいに、
巨大な航空写真が掲げられている。
木曾三川流域航空写真:ジオラマを眺めながら、
木曾三川の壮大さ、恵みの大きさに圧倒される。
メソポタミア文明、チグリス・ユーフラティス川文明、ナイル川文明、黄河文明などの 栄枯盛衰の変転を思う。
年々歳々気候変動の少ない気象条件・水の恵みと、
「樹を切ったら苗木を植える」「木の文化の民族」で、
ン千年経っても山紫水明を保つ国土と国民。
「里山の文化」(植林と除伐間伐)、
「里地・田んぼの文化」(年中通水、田んぼは貯水池)、
(土壌は生きものにも耕してもらう文化)、
用水路、上下水道、洪水氾濫抑制など 先人の知恵と努力。
有史以来3000年、5000千年と、
ほぼ同じ民族が 同じ場所に定住し続けている流域。
日本列島には当たり前のように、たくさんの流域がある。
ユーラシア、アフリカ、南北アメリカ大陸を見回しても、
亜熱帯・温帯ゾーンでは
よそに例の少ない、特異な文明文化を持つ 定住・永住民族。
母なる大地、木曾三川バンザイ! ありがとう木曽川!!
帰りの車中 気が付けば、「木曾節」を口ずさんでいた・・。
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