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宅配メール便が届いた。
封筒入りのメール便といっしょに冊子も。
本屋さんからの配本かと思ったら、
「エコメール」(ヤマト運輸㈱)。
A4版68ページの冊子の表紙に 宛名シールを貼り、
幅3センチの粘着テープで一辺をシール止めしただけ。
“エコメール。 ゴミを少なく地球にやさしい包装です。”
これぞまさしく“究極の簡易包装”郵便物。(クロネコメール便)
以前は封書で送られてきたが、ついに究極の姿となった。
発信人は外食産業・介護事業のワタミ㈱。
毎年一回、同社の環境と社会貢献に関する年次報告書(CRS報告書)として発行しているもの。ことしでもう8年8号になる。
待っていた本が届いた。
28歳で入社し、38歳で取締役、48歳で社長就任。
70歳で会長就任。78歳の‘08年12月会長兼社長に就任。
“おれは町工場のおやじ”そのもののスズキ㈱の社長!!
「現場主義の経営」を地で行く。
「ものづくりは現場がすべて」!
「自分が現場に足を運んで決める」
「実際に現物を見て判断する」
「現実に即して考える」
なんでもおれが、とワンマン経営者と思われがちだが、
数年前の社内スローガンには、
「生き残るために、我流を捨てて基本に忠実に行動しよう」と手堅い。
生き残り、勝ち戦を大勢でやるには、我流の積み上げだけではダメで、
現場社員全体で、基本を確立したい!と我慢して吼え続ける。
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トヨタ自工とトヨタ自販が合併してトヨタ自動車が誕生したころ、
名古屋経済人の会食勉強会、その定例会設営の裏方として、
50歳すぎバリバリの鈴木修社長の“おやじ姿”を拝顔していた。
ノブナガなら人生50年、21世紀は70歳でもきっと現役だよ、
そんな気迫を 舞台の袖で感じた。
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ワンマン経営から、少数精鋭幹部合議制経営へ移行しようとする中、
「ものづくりは現場の基本がすべて」と、
浜松のポラリスの座標軸は 単刀直入、明快なこと!
【やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。】
これは連合艦隊司令長官:山本五十六元帥の名言。
会社を経営する者、人の上に立つ者は、だれもがこの名言に異論は無い。
現実に、現場で、本人たちが「やる気」になって、
望んだ状況に到っているか、というと・・・・。
①「やってみせ」
みずから手本を示せる、技を身に付けている社長であるか・・。
それはお前らの仕事だろ!と言い放ってしまった上司が昔居たなァ。
せめて、整理整頓、清潔清掃、仕事の作法(しつけ)は実演実行を!
②「言って聞かせて」
それが上司であるお前の仕事だろ!と、
社長が現場本人たちの前に顔も出さない社長。
せめてどういう状態にしたいかだけでも、
現場ひとりひとりに直接話し合うTPOも作れない社長。
こんな人を社長にした会社。
社歴も長く、“名門”会社も、こうなると、トウが立つ前兆とか。
③「させてみて」
現場の本人がやるところを自分の目で見届ける。
④「ほめてやらねば」
これがなかなかむつかしい・・。
素直にまずほめるどころか、ついついさらに上を要求し・・。
⑤「人は動かじ」
自分ができたことを一番知っているのはご本人。
「やる気」がさらに湧き上がってくることを、いっしょに感じ、
たがいに確かめ合った触発こそ宝物。
戦国の勇将・野呂助左衛門の慰霊、顕彰に、
野呂塚供養祭が、2月28日(土)執り行われた。
江南市一円に野呂勇将の末裔の方々が30余家族が居られる。
野呂家代表の方や、犬山市長、議員各位も参集され、
神式ですすむ。
戦国時代。 織田信長上洛、本能寺の変。
そして全国統一を目指す豊臣秀吉の「小牧長久手の戦い」。
その緒戦が八幡林の合戦。
秀吉軍の野呂助左衛門、助三親子は討ち死にするが、
その直後、守りの砦(羽黒城)の守備隊長は山内一豊が任ぜられる。
小牧長久手の戦い、小田原攻めを経て、
全国統一を果たした秀吉。
戦国時代に終止符。“武士の世の中”の全国制覇完成。
「刀狩り令」で兵農分離がすすみ、ご家人としての職業軍人制度の世へ。
「太閤検地」で、耕作地面積割り課税・徴収制度へ。
豊作・不作に左右されずに徴税は安定する。
一方 農民専業となった“百姓”は・・・。
神事の進行も うわの空になっていたところで、玉串奉奠に移っていた。
野呂公顕彰会の お取り持ちも なにかと いそがしい。
タイムリーな書き物が出た。
鈴木修・著『俺は中小企業のおやじ』(日本経済新聞出版社・刊)
新聞広告にも、鈴木修語録が並ぶ・・:
「止まったら負け」
「できない理由を聞くヒマはない。
どうすればできるかを言ってくれ」
「工場にはカネが落ちている」
「どこの国でもいいから1番になりたい」
「世界的自動車不況に敢然と立ち向かう!スズキ会長兼社長が、
初めて語る・・“かってない危機をどう乗り越えるか”」
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町工場のオヤジさん。
浜松には、レシプロエンジン音に酔いしれる生きざまの本田宗一郎氏と、
油のにおいにガンガン突っ込む、銀髪の鈴木修氏。
オートバイ(二輪車)の雄スズキが、世界1番をインドで実現した、土と汗の道のりを、あらためて知りたくなった。
あした、手元に届くのが待ち遠しい・・。
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