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「かいづかいぶき」の木。
この地方では、生垣によく植えられている。
植え込んだあと、2、3年間 水やりを欠かさず よく根付かせる。
あとは根元の乾燥がしないように、わらなどを敷いて置く。
成長が早く、強い刈り込みにも耐えるので、生垣の代表樹。
ウイスキー樽の鉢植えで庭にあったもので、
おおきくなったので、地植えに移植したのが10年ちょっと前。
ぐんぐんと大きくなり、2階の大屋根よりも高くなった。
剪定することもなく、放任していた。
樹形は自然体となり、春にはしっかりと若芽を増やす。
ここのおうちのシンボルツリーとなってきた。
去年の暮れ お正月を前に、生垣の剪定をした。
思い切り 切り返しを受けた生垣のアカメカシ。
高木のケヤキが芽吹いて、下を通る人から見上げられるのに、
その真下で、負けじと色づき芽吹くアカメカシ。
春から夏、冬まで、3回以上は刈り揃える、強い芽吹き 生命力。
芽吹きは とにかく紅い。
遠目からでもすぐわかる。
人目をちょっと塞ぎたい、すだれのように重宝な生垣。
秋から冬へ。冬から春へ。
今年は畑仕事がほとんどできなかった。
健康を損ねたわけでもなく、野良仕事に無精になったのでもない。
お出かけ仕事から帰って、さあ畑仕事をいうときには、
短い冬の陽が 西に傾き、手元が暗くなってしまうせい。
今年は天竜川の先や、鈴鹿川の先へのお出かけ先が続き、
面倒をみてやれなかった。
それでも えんどうがそれなりの姿でつるを延ばして、
きれいな花をつけてくれた。
おかげで、ことしも幼児の大好きなエンドウを食べさせてやれそうだ。
小枝の元までつよく剪定伐りをしても、
春にはググッと新芽を押し出してくる「野村もみじ」。
2月の終わりごろから すでに樹液の活動を始めている。
新芽が一気の30センチにも延ばして、
びっしりと葉を繁らせてくる。
春の新芽は深紫色に、抑え目にいつの間にか枝を混み合わせてくる。
春の紫外線をぐんぐんと吸収して、深緑色に変身し、
これぞ日本のミドリ色となる。
やがてあざやかな紅色のモミジの葉色で、真夏の陽射しを受け止める。
野村つつじ。 目立たず、気の置けない存在感の庭木。
庭木の女王といった人もいるほど、やさしく 強い。
いずれお迎えが来る人生。
「P.P.K.人生」がいいな・・!という。
ピン ピン コロリの人生。
「現役を勤め上げた。これからは時間がある。
いままでできなかったことをしながら、のんびり自分の時間を持ちたいと思います・・」
なつかしい便りに出会う。
「ヘリコプター人生」のように、ゆっくりとおだやかに過ごされるのだろう・・。
片や どうか。 あしたこうしたい、来年はこうありたい・・と、
これから先ばかりに せかされている。
どうやら燃料切れで、レーダー画面から機影が消えるまで、
この大空を 飛び続けていくだろうな。
まるで「プロペラ機人生」。
周りを明るく照らしつづけ、
ポッと燃え尽きる「ローソク人生」もいいな。
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