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見慣れた地図を ひっくり返して見ると・・。
大陸から見たら 目の前の島国が大洋への視界をさえぎる。
うっとおしいというか、沈めてしまうか、
飛び越してしまいたくなる景色。
20年近く前から 遠くへ運ぶ飛び道具を持った北の国。
一年前には 3000km以上も飛ばしてみせた。
国を守ってもらう防人チームを、この大陸からさらに3000kmも南の島へ、引越ししてください、とは言いにくいなあ。
いざ鎌倉!!に際して、遠いところからでは、防人チームがこの列島の現場近くへ来るまでに・・!
全面ガラス張りの中高層ビル。 斬新さの象徴。
きょうも市街地を通った際、いくつも見た。
「採光も最高」「風圧、強度は充分」と建築デザイナーの弁。 確かに、内側は明るい。 省エネルギー対策・効果が向上するそうな。 中で働く人は、自然光で明るくて良かろうが、落ち着かないのでは・・。
子どもの頃、聞かされていた・・・、
「台風の風雨で、風上側の雨戸・建具を飛ばされたら、家の反対側・風下側の建具・雨戸を開け放て」「風の通り道の障子ふすまも取り外せ」「うちの中に風をはらませたら、天井も屋根も 中側からの暴風で吹き飛ばされるぞ!」
市街地では 瓦、看板などが暴風雨に吹き飛ばされる。
全面ガラス張りも、直撃してくる飛翔物体にガラスをぶち割られたら、風下側のガラス張りが、内側からかかる風圧や、建物内で吹き飛ばされた物体にやられそう。
ぶち割られたガラスが、花吹雪のように落ちてくる!
・・・ 杞憂であってほしいが・・。
「 小弓の庄が開館して 丁度10年になります。・・・
開館以来、地元のコミュニテイをはじめ町内会や婦人会、子ども会など各種団体の会合や稽古など、この施設を拠点として活動されているものが数多くあります。
小弓の庄はただ歴史的建物として復原されたものでなく、多くの人々に愛され、利用され、地域の核として、まちづくりに貢献することが使命であると思います。
建物は つかってこそ価値あるもので、もっともっと皆様に利用していただいて名実ともにまちづくりの拠点になりますように努めたいと思っております。 ・・・(記念誌 あいさつ文) 」
来たる平成22年1月31日(日)には、小弓の庄開館10周年記念行事:記念講演会を開催する。 講師には宇野藤雄画伯が「人生感動」と題して華を添えてくださる予定。地元在住の画伯は淡彩画を極められ、各地で門弟の育成にも力を注いでおられる。
・・・小弓の庄企画運営委員会委員長の「ごあいさつ」文の思い入れから、「10周年のあゆみ」記念誌が刷り上ってきた。
(開館10周年を迎えた「小弓の庄」全景。撮影:2010.1.1.)
この国は何処へ行っても、空き店舗、間伐放棄林、耕作放棄田。
敗戦復興、所得倍増へと、がむしゃらにやってきた足跡の姿。
重工業化、輸出貿易立国。そして 保護貿易と自由化関税障壁のバーター政策の陰で、荒廃していった 山河・美田・にぎわい。
この国の商業、農業、林業、沿岸漁業への「基本戦略」「基本政策」は、所得倍増計画・高度成長期以降、「100年先を見て」中長期ごとに時代検証をやってきたのだろうか。
数十年後 この国は8000万人サイズの国になる。
山を、森を、水源を、水田を、畑地を、流域の河床を、沿岸海底の土砂と「生き物たち」を、 どうか「復活・再生してくれる自然の力」を 呼び戻していきたい!
数十年後の姿を描ければ、商人も農民も漁民も、ひとり一人が何をなすかを描いて努力を惜しまない。
それだけの智恵と挑戦の闘志はもっているのが この国の民。
水に恵まれ3千年間定住する水田稲作文化DNAの民だから。
しばらく振りに歩いた郡上八幡の町並み。
「空き店舗」が 目立たなくなった、気がする。
地道に、熱心に、まちづくりに努めてきた関係者に敬意。
町並み保存に住民が協力して、景観を保ちながら居住する。
町役場跡、警察署跡など歴史的建造物を まちおこしの核に変えて使いつづける。
三日続きの雪降りの後、山並みはすっかり冬景色。
長良スギ、ヒノキの流域の山々。
間伐育林の手厚い林業地帯がつづく。
ところどころに間伐放棄林とおぼしきヤマの表情は、冠雪に細い首を垂れて重たそう。
台風や長雨に土砂崩れの亀裂が入らないように祈る。
あたたかい平野部に戻れば、顔を出した陽射しの雪解けに、稲の切り株が頭を並べる。
耕作放棄田は白いじゅうたんにも、それとなく見分けがつく。
空き店舗、間伐放棄林、耕作放棄田。
きょうは 考えさせられる お出かけとなった。
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